急に料理に目覚めてしまったのである。
と言うか、今までは本当にやらなさすぎであった。

と言うか、ずっと実家にいて家族の料理する物を食べていたので、たまには自分が食べたいものを食べたいと思ったのである。(いや、家の料理はおいしいです。もちろん)

一人暮らしの時はそれなりにエンジョイしていたが、親元に戻った途端ほとんどやらなくなって幾年月が経ってしまっていた。絵を描くのと一緒で料理もやらなければどんどん腕がなまっていくのである。

とはいえ、家では基本的に祖母の食事の世話をする母親が料理をするので、私が料理をするとしても道楽料理になってしまう。と言うわけで、お菓子づくりとかエスニック料理とか、ちょっと手の込んだ料理とかそんなことを始めたのだった。私は、お菓子づくりも甘い物を本的に食べないので、作ってもたくさん食べるわけではない。糖尿病の心配がある両親がそれをたくさん食べる羽目になるのもちょっとまずいかな、と思いながら・・・
ところで、エスニック料理の素材を今日は買いに行った。

買ったばかりのベトナム料理の本の巻末に食材が手に入れられるお店リストが載っていて、紀伊国屋とか明治屋とか山の手の方のブルジョワなスーパーの名前がずらりと並ぶ中に、アメ横のセンタービルというのが唯一1店舗あったのでそこに行くことにした。なんか、同じ食材を買うにしても紀伊国屋やデパ地下などより安そうな雰囲気ではないか。

久しぶりに、アメ横に到着してアメ横センタービルに向かった。外国人の観光客やら買い物客やらにもみくちゃにされながら進んでいくと、センタービルまで行く途中に中国食材店が一軒あったので、そこにも寄ってみた。中国料理店の人しか買わないような(に私には見える)マニアックな中国の調味料を初めとして、ピータンや加工豆腐類、ビーフンなどなど。素晴らしい!こんな食材が手にはいるなんて!と思い、色々物色し始めたが、なんか気がついて周りを見ると、その店舗って店員さんもお客さんも全員日本人じゃないんですよね。そうか、、、デパ地下でエスニック素材を並べるのと違ってこういうお店は日本に住む中国系の人たちのお店だったんですね。

そのお店で調味料などを買って、センタービルに向かう。その地下一階にワンダーゾーンが広がっていたのである。。。東京に住んで長いけれど、こんなところがあるなんて全く今の今まで知らなかった。センタービルの中も何回か行ったことはあるけれど、全く気づかなかった。地下一階のフロアのほとんどがアジア系の食材屋さんなのである。足を踏み入れた途端、その独特のにおいと飛び交う異国の言葉に、アジアのどこかの市場に迷い込んでしまったのかと思った。肉屋、魚屋、乾物屋、何でもそろっている。

お肉も豚足が山盛りになっていて、中国系の奥さんが普通に買っている。そうなんだ、あれはごく一般の家庭料理の素材なのだ。とにかく、ここも店員さんもお客さんにもほとんど日本人はいない。料金交渉(?)や店員とお客の様々な会話も外国語で行われている。しかも、どう聞いても中国語じゃなさそう。あそこの人たちは一体何語で話しているんだろう。まあ、とにもかくにも、外国に行かずに外国に行った気分になれる都内でも有数の場所ではないかと思う。六本木は外国に行った感じというのとはちょっと違うよね。本当に外人がいっぱいいるというだけで。しかし、センタービルの地下はなかなか迫力あります。アジアの雰囲気に慣れていない人はこわくて入れないかも。

一つだけ納得行かなかったのが、タイ米が1kg500円が相場だったこと。それって、ちょっと高くない?その昔お米が足りなくなりそうになって、タイ米を大騒ぎして輸入したときはそんな値段じゃなかった気がする。いつのまにそんなに高くなったのだ>タイ米
それとも、どこか安く買える場所があるのだろうか。買い物では無事お目当ての物は買えた。そして、帰宅してから作ったのはスコーンと水餃子の皮。