今日の日経の「新風シリコンバレー」というところの記事に載ってた言葉。 ビジョナリーと言う言葉を知った。「技術革新の先行きとそれが及ぼす影響を見通す特殊な能力を持つ天才」と定義されていました。ヤフーを創業したジェリー・ヤン、デイビッド・ファイロ、グーグルの共同創業者セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジなどがそれに当たるんだそう。

反対にヒューレットパッカードのCEOだっスカーリー・フィオリーナはCEOとしては優れていたがビジョナリーではなかったと言うことだそうです。

CEOの究極目標が「株主価値の増大」ならビジョナリーの目的は「よりよい社会の実現」といったところだそうです。

そして、このコラムは最後に「株主が喜びさえすればいい」と公言する人は少なくとも日本のベンチャー界を代表するビジョナリーでないことは確かだ、みたいな感じでくくられてますが(笑)。

この言葉初めて聞きました。なんとなくホリエモンさんに対する違和感というのがこういう所にあるのかなあ、って思ったんですね。それから、別に技術革新だけじゃなくこの概念を使ってもいいよなあって思ったんですね。

別に天才じゃなくてもなんかのプロジェクトを進めるにはそういう大きな見方がないと、細かいところに気を取られたり、プロジェクト内の人間関係でもめてプロジェクト自体がレ挫したりとかありそうなので、こういうぶれない軸みたいのを持っている人がいればいいなあって事ですよね。

今回のライブドアとフジテレビとの色々なことも、フジテレビのやってることもなんだかなあって思ってしまうけど、かといってライブドアのやっていることはすごいし、誰でもできることではないんだけど、でもなんとなくワクワク感がないような気がしてしまうんですね。私が好きな経営者のタイプはワクワクさせる何か感情とか心情に訴えるところがある人だと思った。経営とかっていうのは利益を上げなければいけないわけで、もちろん夢物語じゃないのだからすごくシビアで大変でエネルギーがいることなのだろうけど、そこに「これが実現したらよい社会になるのかも」っていう期待を寄せることができるっていうのはこれは本当にすごい事だと思うんですね。

ホリエモンさんはとても優秀な方だと思うのできっと何でもできると思うので勝手に色々期待をさせていただくと、こんな要素がもっとあったらいいのになあって思いました。