私はなんだかんだ言って「世界ウルルン滞在記」が好きである。要するにどこか外国のもので、未知のライフスタイルを垣間見たり、外国の文化、風俗、生活、習慣などが出てくるテレビ番組が大好きなだけなんですが(単純)。世界の車窓からもいいんですが、うるるんは日本人がその異文化に触れて葛藤したりするのがまた面白いんです。

それで、今回のうるるんはフランスのノルマンディー地方に鶴見辰吾が行くというものでした。ノルマンディー地方って(行ったことないんだけど、、)、フランスの北の方で大西洋沿岸地域です。それで魚介類がたくさんとれて、ワカメとか海藻類も食べたりするらしい。で、クイズで「どんな風にワカメを食べるでしょう?」というのが出ていた。答えはなんとジャムにして食べるということでした!

いやー、想像を絶しますね(笑)。
とはいえ、外国人(と言っても私の身の回りの例はほとんどフランス人だけど)と料理したり、料理の話をするとこういうときって目からウロコっていう事が良くあります。

私たちはワカメはお味噌汁に入っていたり、酢の物だったり色々メニューはあるわけですけど、さすがにジャムにするものだという発想はないでしょう。外国人と料理の話をしているとこういう意外な料理方法が出てくるものだから面白い。

向こうは向こうでやはり自分の国の料理の素材の使い方などの思い込みがあるので、こちらの料理方法で目を丸くされることもある。

あるフランス人がいて、その人はすごいお豆腐にはまっていた。一回スパゲティをご馳走してくれたが、それは塩コショウの味付けで具はフランスの生ハムを厚く切ったもの(ベーコンみたいな感じ)と、さいの目切りにしたお豆腐でした。なるほどなー、と思った。世の中にはたらこスパゲティとか和風のものがあるのだから、お豆腐がスパゲティに入っていても別に違和感はないだろうけど、今までやってみようとした事はなかったなあ、と思ってちょっと発見でした。

それから、またある日、彼女は豆腐入りのグラタンを作って食べていた。具にさいの目切りのお豆腐入り。そうかー、グラタンにお豆腐かー、とまた感心してしまいました。それで、ちょっとちゃんと説明を聞いていなかったんだけどこのベシャメルソース(ホワイトソースのこと)に豆乳を使ってみようと思うんだけど、きっとうまく行くと思うわ、などとも言っていた。

なぜ豆腐がお気に入りなのかと言うと、どうもたんぱく質を摂取するのに脂肪分が少ない食材だ、というところらしい。なるほどねー。

豆腐談義は色々続き、要するにそうなってくると牛乳を使うところを豆乳にしてしまえばいい話なので、豆乳&豆腐キッシュとかもいいわね、という話になってきた。キッシュとはかなり私にとってはフランスの食べ物だなあ、というかなり強いイメージがあるのでそれに豆乳だの豆腐だのっていうのは全然思いつかなかった。それほど、お豆腐好きな彼女ですが、さすがに納豆は駄目だそうです。うーん、彼女は特に日本文化耽溺派ではないから、それは仕方がないかもしれない。耽溺派でも納豆はかなり壁が高いだろうし(笑)。

和食にかぶれるフランス人というのもいるのでしょうけど、そのフランス人は特にそういう事はないのでなおさら面白いというか、自分の文化への取り入れ方が面白かった。かぶれた場合は、とりあえず既存のレシピに忠実に一旦は作ろうとしますよね。そのあと、自己流にアレンジする場合はするかもしれないけど。

やはり、食べ物って習慣だから「絶対こういう料理には使わない」っていう固定概念があるんですよね。それを気持ちよく崩されるのでとても嬉しいのです。話が戻るけど、やっぱりワカメをジャムには使おうとは思わないですからね(笑)。とりあえず、そういう目からウロコの発見が料理の話をしているとたくさんあるので、いつも面白いなーと思っているのです。