秋篠宮家にうまれた赤ちゃんの名前が先日決まりましたね。

それは、まあ、いいとして。
注目したのは、トレードマークにあたるような「お印」。
これがなんと高野槙(こうやまき)というのだそうです。

それで、いつもの私ならそんな植物の名前を言われたってまったく分からないしピンとこないのですが、今回はこの木がどんなものでどんな葉っぱでというのがすぐに分かりました。

というのは、二日間高野山にいて、そこら中のお店で「コウヤマキ」と称してこの木の葉っぱ付きの枝が売られていたのを見ていたからなのです。最初槙と言うのが槙の木ではなく、薪(=燃やす方のまき)かと思ったので、青々した針状の葉がついたものを燃やすとは変わった形の薪だなあ、なんて愚かにも考えていたのです。

まあ、そうしたら、これは高野山では普通の家では仏壇に、お寺でも普通に使うものだそうです。だからすごいよく覚えていたんです。そして、この木もそこら中に生えていたし。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060912-00000128-mai-soci

この記事には高野山のこともたくさん載っていて

「悠仁さまのお印(しるし)に決まった高野槙(こうやまき))は、日本固有の常緑高木で、3~4月に花を咲かせる。本州(福島県以南)、四国、九州(宮崎県以北)に分布、和歌山県の高野山に多いことから、この名が付いた。皇居の宮殿近くや赤坂御用地にも植生。木材は、耐水性があり風呂おけなどに使われる。
 高野山の霊宝館前には、1923年に故秩父宮さまが植樹し高さ約20メートルにまでなった高野槙がある。高野山真言宗総本山金剛峯寺の「奥の院」を守る日野西真定・維那(ゆいな)(82)は「江戸時代に寺院が山から清水を引くのに、高野槙の樹皮を使ったほど腐りにくく丈夫だ。高野山を代表する木がお印に選ばれたことは大変に名誉なこと。親王さまが、この木のように丈夫で健やかにお育ちになることを願います」と喜んだ。」

霊宝館の前の秩父宮様の植樹というのもなんとなく覚えているし、奥の院も行ったばっかりじゃん、なんて思って、なんだかタイムリーって思ってしまいました。

本当にこの木はまっすぐに生えていて、本当にそこらじゅうに生えていましたが、とても良い木だなあ、と感じて帰ってきたのを覚えています。杉だと思ってたら槙?と思ったけど、どうもスギ科みたいですね。楠とはまた違った品性がある木だなーって結構印象的でした。

そうしたら、昨日の今日でこの話だったのでちょっとびっくりしました。

こんな感じで売ってます。
http://www.rakuten.co.jp/konohashop/810514/1043885/

ちなみにお名前が決まったという報道があった日の夜に私が楽天のページを見た時はすでに売り切れてました。
しかも上記のページには苗が売ってるのですが、6センチの苗にするまでに15年かかってるそうです。
そんな育ちが遅い木をノリで買ったりしても、私なら半年後にはもう枯らしている可能性大(汗)。

ということは、高野山でそこらじゅうに生えていたあの大きな高野槙の木々は本当に長い年月をすごしてきていたのですね。悠久の年月を経てきたすばらしい場所なのだとまたしみじみと感じました。

【関連記事】 ●高野山に行ってきました [2006年09月17日(日)]