2002年09月

世間を騒がせているタマちゃん

世間を騒がせているタマちゃん、
最初、多摩川に現れたときは、東京湾をこのまま右に移動して荒川まで来てくれたら見られるのにな、などという甘い期待をしていたのだが、その期待とは裏腹にどんどん遠ざかっていってしまった。

家から一番近い川は中川と言うのだが、これは支流なのでここまで来てもらえるのは期待できない。
と言うことで、家から一番近い東京湾に注いでいる川は荒川と言うわけ。
そうしたら、連日東京湾をどんどん南下しているとのこと。

理由は東京湾の海流が反時計回りに回っているからなんだそう。
一回海に出て、反時計回りに流されて、次の川が来たら餌を探しに上って・・・と言う感じらしい。
ならば、このまま反時計回りに東京湾を一周して、千葉の房総半島まで到達してそこから北上してくれれば、いつかは荒川に来てくれるかも!なんて妄想を抱いてしまったが、そんなことはやっぱり無理なんでしょうか。

しかし、激ヤセと言うことなので、やはり、迷い子になったタマちゃんは手遅れにならないうちに、北の海に帰るとか、保護するとか、何か処置を高じて欲しいですよね。
最終手段としては、このまま南下して、八景島シーパラダイスまで行ったところで保護されるのはどうでしょう。そんなことを、検討していたらいいなあ。

サンバカーニバルの後日談

サンバカーニバルの後日談。
やはり、最近のお祭りとか観光イベントでは阿波踊りでも盆踊りでも主催元はとにかく若い女性に踊ってもらいたくて仕方がないらしいとあるコラムで読んだ。

その理論の延長線上で行けば商店街のお祭りに「サンバ」が採用されるのはそういうわけで、至極もっともな事なのかもしれない。(本場のサンバでは子供からお年寄りまで年代に合った衣装があって、全世代が踊っちゃうらしいですが。)
別に変な意味でなくても、やはり若い女性がいればやはり場が華やぐことは間違いないであろう。

これは、日本に限ったことではなくて、ハワイのフラダンスやバリの踊りにしてみても、伝統的に見れば年配のシャーマンとかが踊るはずだったものが、観光客を呼ぶために上記のようにイベントの中身が変容していくと言うこと。なるほど、世の中ってそういうものなのね。

グランド・ゼロって何?

今日は、例のテロ事件から一年目の記念日で、報道も相当されている。その中で「グランド・ゼロ」と言う言葉を良く聞く。「小泉首相、今日グランド・ゼロを訪問。」とか。
最初、この言葉はなんだろうと思っていたのだが、まあ、文脈からしてツインタワー跡地みたいな事なんだろうと思っていた。そうか、全部壊れてしまって地面の高さがゼロメートルになっちゃったからグランド・ゼロなのか、と。

そうしたら、正しくはグランド・ゼロとは「爆心地」という意味の英語の言葉だそう。だから、広島で原爆が投下された場所も、英語ではグランド・ゼロと言うし、阪神大震災の震源地もグランド・ゼロと報道されたそうだ。
それにしても、私にはマスコミはここのところ急にこの言葉を使い始めるようになった印象があるんだけど、使い始めるならちょっと一言解説を入れて欲しかったなと思った。一行でも解説があるだけでも、だいぶ親切だと思うんだけど。

サンバパレード

髪の毛を切りに行く。私はだいたい髪型はここ10年以上ロングのストレートである。時々、ばさっと切ってショートにしたりすることもあるが、結局どんどんそのあとは髪の毛が伸びて、ロングに落ち着く。今年の夏も、かなりロングにしていて、暑いからシニョンにしていたが、もうそろそろ夏も去り、髪の毛を下ろしたいな、という気候になってきたので、髪の毛を切りに行った。(と言うわけで、何ヶ月に一回くらいしか美容院に行かない私・・・)

いつも行く美容室は家の近くの商店街の中にある。高校時代からずっとここにっている。表参道とかに行ってみたいけど、ちょっと気後れするし、ここは腕がいいので結局いつもここに落ち着く。まあ、それだけならいつもの出来事なのだが、昨日はちょっと違っていた。今日は、その商店街が催す「サンバカーニバル」の日だったのである。午後1時に美容院に自転車で向かったときはすでに黒山の人だかり。人混みに阻まれて全然商店街の真ん中にある美容院までたどり着けない。仕方ないので、裏道を辿りつつやっと到着。

サンバのパレードは2~3回行われるようで、次回は午後3時から。私は頻繁に美容院に行かない代わりに、行くときはシャンプーやちょっと値段の張るトリートメントまでフルコースでやってもらうので2時間たった頃は、全て終わって最後のブローをしてもらっているときだった。

パレードが通過し始めたら、気を利かせて鏡を向いている椅子を、通りの方に向けてくれた。髪の毛をいじってもらいながら、サンバの見物ってちょっとリッチな感じ。その辺は美容室ののスタッフの人も心得ている。
ところで、サンバのパレードというのはまあ、浅草のとか有名だと思いますが、私は初めてだった。なんで、縁もゆかりもない浅草でサンバなんだろう、くらいにしか思っていなかった。もっとも、浅草あたりだったら、ほんもののブラジル人が来てダイナミックにやってくれるんだろうけど、ここは下町のほんの小さな商店街である。美容室の人曰く、毎年大学のサンバ同好会の人たちに来てもらうのだという。確かに、みんな若いし、もちろん100%日本人。とはいえ、楽隊がかなり人数がいたので100人くらいはゆうにいただろう。とても、盛り上がってサンバとはこういう物なんだなーというのがとてもよく分かった。

そして、なぜに、この下町の小さな商店街でサンバなのか!についての、私の大胆(?)仮説。それは、女の子の衣装がとても露出度が高いのだ。え、そんなことに今頃気づいたのかだって?もちろん、サンバ自体も音楽も踊りも見ていてとても楽しい気分になるのだが、やはり、あの露出の仕方はすごいなあ、と改めて思う。もちろん、そんなのばっかりじゃありません、ドレスを着た王子様とお姫様役とか、楽隊の夢のあるデザインのユニフォームとかいろいろありますが、やはり、あの衣装はついつい男性でなくても目がいってしまうなあ。

見物客をよく見ると、家族連れの中にちらほら、東京ビッグサイトなどの展示会のコンパニオンを撮影しに来ているようなタイプの立派なカメラやビデオをもった男性もいたりする。なるほど、サンバとはそういうものだったのね。きっと、商店街の会議で何か祭りをするべし、と話し合ったときに、仮に「阿波踊り」と「サンバ」が候補に挙がったとしたら、そんなポイントで選んでしまったのでは、想像してしまったりして。

そんな調子で、もしかしたら全国津々浦々の町でサンバカーニバルをしているところもあるのかもしれないな、などと思った。とはいえ、今までサンバのことを何も知らなかったが、初めて見てやっぱりいいものだなあと感じたので、いつかは本当のサンバをブラジルまで見に行ってみたいなあ、と思った。ディズニーランドもそうだけど、やっぱりパレードは楽しいものですね。

銀座の画廊

大学の同級生のHちゃんが銀座で個展をしていたので、Nちゃんと一緒に見に行く。銀座一丁目の方の古いビルの中だったのだが、その建物がとても素晴らしいのである。「銀座ブラ」という言葉が現役だった時代の建物がそのまま残っているのである。外観は周りのビルと比べてもどうと言うことではない、ちょっと周りより古ぼけた感じ、と言う位なのだが、内装はそのまま当時のものが生かされているのである。本当に昭和初期の銀座に迷い込んだような気がする。

また、そこに入っているテナントも画廊や美容室や、会計事務所や個人の家やら種類は雑多なのだが、たぶん、このビルの佇まいが好きで入っているような感じなので、ここのドアにかかっている表札だとかも、十分に建物のレトロな雰囲気と調和を保ったものをかけていたりする。また、共同スペースである階段の踊り場の小さな窓のところに、愛らしい植木鉢がちょこんと置いてあったりする。

ちょっとした廊下や階段の片隅にまで、なんというか、住人の愛情が感じられる。
Nちゃんはフリーのグラフィックデザイナーなので、「こんなビルに事務所借りたい!」などと言っていたが、本当に同感同感。とはいえ、都内の古い佇まいを残している建物としては、原宿の同潤会アパートと同様、とても有名なところなのだそうだ。

Hちゃんの作品がその建物全体の雰囲気と調和して、見たあとは不思議な余韻を残したのだった。現代は、開発開発と言って、新しいぴかぴかのものを古いものを壊してどんどん作っていくのが大半だけれど、こういう、古いものを一生懸命残そうとしているのを見ると嬉しくなる。とはいえ、古いものを大切に残そう、というのはやはり、残そうとしているものに愛着や誇りがないとできない行為である。古い佇まいを一生懸命残すものに出会うとき、その持ち主や住人なりが誇りを持てているんだな、と言うことを感じて、その度に私はちょっぴり羨ましいな、という気分になるのである。
プロフィール

drecom_hiroette

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ