2003年12月

好きなもの

私は空港が好きだ。空港にいるのも、出発するのも、到着するのも好きだ。飛び立つとき、着陸するとき機内から外の風景を見るのも大好き。待ち時間にガラスから色々な飛行機を眺めるのも好きだ。そんなに色々な空港に行ったことがあるわけではないけど、どこの空港も好きだ。新しいところはガラスが広々としていてピカピカだし、古くて狭いところも懐かしい感じ。小さい頃は空港に行くことが余り無かったけど、もし子供の頃行っていたらすごく気に入っていたんだろうな。飛行機が飛び立ったり着陸するのを見ているのって楽しい。だから、東京湾あたりで空港からは見られないサイズで飛行機が発着するの見るのも楽しいですね。

よく考えたら、私の家は成田にも羽田にも近いんだよね。ここは都内では世田谷なんかに比べると断然人気のない家賃も安い地域だけど、この点についてはかなり穴場。

そんで、とうとうカルメンをCDで買ってしまった。たまたま入った中古CD屋さんで。これがまた色々な指揮者、歌手であるし、しかも値段が違うんだよ。やはりカラヤン指揮のが一番高い。そういうものなのでしょうか。ここまで行くと何がなんだかわからない。店員さんに聞いてみようと思ったけど、何を質問していいかわからないし。「私はこういう解釈で演奏されているカルメンがいいんですけど、どれでしょう?」なんつー質問はできないし。知っている歌手とか指揮者はそこに並んでいるものではカラヤン以外なかったし、カラヤンのは中古のくせに予算オーバーだったので諦める。で、小沢征爾指揮のを買ってみました。家にあるiTuneに落としたのは指揮者は誰か忘れたが、確かマリア・カラスがカルメンをやっているものだったと思う。

二つのカルメンが明らかにこういう風に違うというのはまだわからない。でも、今はまってるんだよなーー、カルメンに。オペラにはまっていると言うよりはカルメンはまっている感じ。

あ、でも季節柄クリスマスと言えば、チャイコフスキーのクルミ割り人形も良いですよ。定番だがやはり良い。おとといスタバにいたら店内にクルミ割り人形がフルで流れていて、友達を待っている間かなりご機嫌だった。去年初めてクルミ割り人形の舞台を見たので一生懸命どのシーンか思い出そうとしちゃったりして。この二つはいつかヨーロッパで舞台を見てみたいものである。

クリスマスプレゼント

外苑前で久しぶりの友達とお茶をする。そのあと、歩いて原宿のキディランドへ。表参道の道から同潤会アパートはなくなり工事の壁になっていました。取り壊しに地元を始めとしてかなり反対運動があったのにやはり駄目だった。あの建物のなくなった表参道はやはり違和感がある。再開発の建物の設計が安藤忠雄と言うところで、かろうじて納得できるけどやっぱりなくなって欲しくなかった。

で、キディランドはフランス旅行でお世話になった人の子供たちにプレゼントを送ろうと思って寄ってみました。キディランドなんて中学の時に行ったきりだし、おもちゃやさんをこんなにじっくり見たのはほとんどなかったので、面白かった。一番苦労したのは3才の男の子用のプレゼントです。なぜか今まで男の子がいる友達っていなくてみんな娘さんだったので、なかなかに悩みましたね。

どのプレゼントもテーマは日本のカラーが出ているものと決めていた。だからフランスの男の子だとドラゴンボールやポケモンあたりなら外れなさそうと考えた。しかし、子供は可動性のあるものの方が好きそうだから、手足が動くウルトラマンや仮面ライダーなどの人も良いかもと思った。しかし、ウルトラマンや仮面ライダーがどの程度知られているのか余りわからない。うーむ。と売り場をしばらくあちらこちらと彷徨った挙げ句、消防車とパトカーのミニカーにしました。これは絶対フランスとデザインが違う。本当は新幹線の電車のおもちゃというのも考えましたが、予算オーバーでやめました。TGVと並べたら面白そうだとは思ったが。

おもちゃ売り場、女の子用は当然小さい頃から勝手がわかってますが男の子用のフロアは余り知らない世界なだけになかなか面白かった。ウルトラマンの怪獣のデザインとかかなり楽しいものですね。やはり仮面ライダーもウルトラマンもどちらかというと悪役の方がデザインにバラエティがあって、デザインするのは楽しそう。しかし、主役のデザインは余り遊びがきかせられないので難しいけど、やり甲斐はありそう。

おもちゃも当然ながら日本人の手先の器用さが存分に活かされている分野だと思う。フランス人から日本製のおもちゃはフランス製より贅沢品だというのを前に聞いたことがある。そのときは理由が良くわからなかったけど、今日売り場に行ってみて良く理解した次第。ロボット系とかほんとすごいですよ。

猟奇的な彼女

猟奇的な彼女」2001年、韓国。とても良い映画でした。何かドメスティックバイオレンスな女の子が出てくる映画なのかというイメージを持っていたが、しっかり純愛映画じゃん。メルヘンだったら断然アメリよりこっちの方が私は好きだ。こういう映画にはわたしゃ弱いのよ。K-POPは知らないなりにさんざん聴いてたくせに韓国映画って実は一本も見たことなかったのだが、やはり噂に違わず純だ。そのうちほかの韓国映画も見てみよう。

そのあと、赤坂見附のとある韓国家庭料理のお店で飲み会。いえ、別に韓国を意識した一日って訳じゃないんですけど偶然です。で、私以外の3人はみんな多かれ少なかれ報道関係者。話していて、おんなじものを作るにしてもスタンスが違うんだなーーと言うのをしみじみ感じました。私はやっぱり報道の人よりは内向的だわ。でも家に籠もって作品とか作ってるから引き籠もりになるのが心配と言ったら「そんなに良くしゃべる引き籠もりはいない。」と言ってもらえました。そりゃそうか。

アメリ

アメリ」2001年/フランス/監督:ジャン・ピエール・ジュネ。この映画かなりヒットしてましたよね。でも映画の予告を当時初めて見たときはなんか少女趣味が私にはきつい感じがして、世の中の女の子にとてもヒットしたようだけどそんなに見る気は起こらなかった。しかし、そうした偏見を持つのもあれかな、と思って見てみました。

感想→一言:疲れた。映画の趣旨としては、周りの人を幸せにしてあげるような小さな悪戯をする愛らしい空想癖な女の子の話が、映画を見終わったあとにそこはかとない幸せ感を見る人に与える、と言うことらしい。その悪戯の一つ一つのエピソードも見る人が忘れかけていたようなはっとしたことだったりして、その辺が愛すべき映画って事らしい。

しかし、私にとっては自分の中の見たくない自分(もう認めてはいるけど)を刺激されて、映画の最初から最後までそれを見せつけられている気がしてそのショックから立ち直るためにエネルギーを変に消耗した気がした。というのは私は空想癖とかあるし、そんなのを映画でもう一回見せられてもさして新鮮味もないし、そういうものに現実生活では依存したくないと今は思っているので(絵を描くので十分)、日常生活で力一杯それを発揮しているアメリを見ると封印していた自分が出てきそうでイヤだと思ったのでしょう。一人で悪戯をしているアメリの暗いこと。あれはかわいい女の子がやってるから絵になるのかも知れないが、とにかくあの暗さは自分に思い当たるので非常に精神的に良くない。

しかも、最後にハッピーエンドになる恋人との途中のやりとりも完全にコミュニケーション不全の人のそれ。ほかの登場人物にも違う種類のコミュニケーション不全の人が出てくるし、この映画はある意味そういうのもテーマになっているのかも。なんかアメリのアプローチの仕方はたぶん多くの人には理解不能とか微笑ましいなどというものなのだろうが、私にしてみれば冗談じゃないって感じ。

そして同時に自分にも心当たりがあるようなバツの悪い感じ。自分の中の要素を否定しているのではなくて、今自分が指向しているのとは違うかつての自分のような気がしてなんだか嫌なのだろう。これは登場人物に共感するというよりは思い出したくないところを呼び覚まされたって感じなのだろうか。

映画見たあとは勇気が出たとか、さわやかな気分になったとか、感動したとか、スカッとしたとか、イマジネーションが刺激されたとかそういうのがいいのーー。と言うことで、あまり私にはアメリは向いていないらしい。

でも、さすが、アメリのファッションは完璧でした。おかげで次に買う服のイメージがわきました。それだけはお礼を言うよ、アメリ。

楽しい中華街

いつも遠くに住んでいる友達が仕事で横浜まで来たので一緒に食事をしようと誘ってくれたので、はるばる中華街まで行きました。結局帰ったのは終電の一本前。最近は夜遊びを余りしていないので、楽しかった!飲茶してそのあと刀削麺というのを出すお店に行きました。かなりネイティブ度の高いお店でお店の人はみんな中国人。

店内は店員さんのお気に入りの中国語の歌謡曲が流れ、会話に中国語が飛び交う。なぜだかわからないけど、中国語(中華系の言葉)を聴くと血が騒いでしまうんですよ。ああ、どうしてだろう。フランス語だと血は騒がないんですけど。和太鼓の音を神社で聞いたら日本人の血が騒ぐのと同じような気分。だから、香港映画や中国映画を見たり旅行したり、言葉をかじってみたりしてきたのだというのはわかるけど。なぜだ?なぜなんだ?私は中国人になりたいのだろうか???
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