文化・歴史が詳しく載っているロンリープラネット
ベトナムのフエへ行って、そこで偶然知り合いになった日本人といくつかのポイントを廻ったのですが、その方が持っていたガイドブックがロンリープラネットで、私が持っていたのが地球の歩き方でした。
ロンリープラネットとは外国のガイドブックで日本語版が出ているのですが、この本と地球の歩き方の内容が非常に対照的で面白いんですね。二人以上でどこかへ旅行するなら、この2冊を一冊ずつ持って旅行をすることをオススメします。あ、地球の歩き方でなくてもいいです。国内の出版社が発行している本とロンリープラネットって意味でよろしく。
フエの北部にあるDMZ(非武装地帯)をまわるツアーに参加したときにその威力をまざまざと思い知ったのでした。(このツアーについてはまた別に書きますね。)
ロンリープラネット
http://www.mediafactory.co.jp/books/lplanet/
は確かもともとはイギリスのガイドブックだったと思いますが、フランス語版もあってフランスで有名なガイドブックというとこのロンリープラネットとRoutard(http://www.routard.com/)あたりが定番だと思うのですが、(Routardはよりバックパッカー向け?)、ロンリープラネットもとうとう日本語版が発行されたんだなあ、とちょっと感慨深かったです。(いや、ずっと前から発売されていたのだけど、知らなかったんだろうね。)
で、この日本語のロンリープラネットのホームページの説明を見ると分かるのですが、
「 ショッピングをして、快適なホテルに泊まって、エステ三昧。
ニッポン人のそんな海外旅行のカタチ、あえて肯定します。
だけど、その街、その国のことを、もっともっと知っておきたい。もっと知り
たい。 そんな旅人が増えていることも確かです。」
こんな風に書いてあるんですね。
確かにねーー、この説明は帰国してから知ったのですが、現地でDMZツアーに参加したときにこの文章の意味をまざまざと思い知っていたのです。というのは、とにかく私は歴史・文化好きなのでベトナムに行くのでも興味の先はベトナム雑貨とかアオザイもよいのですが、どちらかというと世界遺産のチャンパ文化のミーソン遺跡とかベトナム戦争のあとをたどるDMZツアーとかに興味があるのですね。
で、地球の歩き方にはこのDMZツアーの参加方法などの情報が載っています。でも、回る先がどこだとかは名前が列挙してあるくらいで説明はさらっと書いてあるだけなんですね。
ところが、ロンリープラネットは激戦地ドンハとかアメリカ軍のロケット基地のあったロックパイル、ケサン基地などの説明が事細かに載っているんです。ほかの小さな都市についてもその調子で説明が書いてあります。要するに文化とか歴史の説明が地球の歩き方に比べて断然多いわけです。なるほどー、これはいいな、と思いました。今までは大体海外旅行のガイドブックは地球の歩き方を使ってきましたのでとても新鮮な発見だったんですね。ロンリープラネットに比べると地球の歩き方のその辺の説明ってほんと薄っぺらなものです。やはり主力はグルメとショッピングだなーという感じがありあり。
国産ガイドブックの長所
ところがねーー、じゃあ、これからはロンリープラネット派になるかと言われるとそうでもないんですよね。こっちの方は写真が少ない、情報量が多いので分厚いという欠点があります。いや、どっしり色々な情報が詰まっていることが大切なので当然といえば当然なのですが。写真が少なくて文字ばっかりというのが致命的。私は特に情報を得るのに視覚に頼る率が高いので余計そう感じます。地球の歩き方のカラフルで写真がたくさん載ったページに慣れているといきなりロンリープラネットはきつい。
しかも、そのうすっぺらな文化・歴史の情報をのぞけば、地球の歩き方はとてもよいガイドブックなんですよ。街の地図とかはもちろん、グルメに力が入っているので例えば食材とか調理法の現地語と日本語の対応表とか(←これはレストランに入ってメニューを解読するときに必須)、代表的な料理の写真と現地語の表記と料理の内容の説明とか(←レストランでメニューを頼むときに写真を見せて、「これをくれ」と注文できるので便利)とか、そのほか通貨情報とか銀行とか乗り物の乗り方といったような情報はとてもきめ細かく載っているのですよね。
地球の歩き方ですごく役立ったのは「旅のベトナム語」のページです。少なくともこれはどの国のバージョンでも同じくらい役に立つだろうと思います。このページに載っている言葉だけでかなり対応することができました。そのほか巻末の文化とか風俗に関する読み物的なページもなかなか面白いのです。たぶん、これは地球の歩き方に限った話ではなく、きっと国産の旅行ガイドには共通することなのではないかと思います。
地球の歩き方は紙が薄いのもポイントですね。ロンリープラネットは分厚い紙をつかってるんですよ。あれを仮に地球の歩き方と同じ厚さの紙を使えばだいぶんコンパクトになると思うんですけどね。なんとなくペーパーバックのような感覚の紙をつかってるんだよねえ。その点日本の書籍って紙にすごく気を使ってると思います。文庫本の紙とか私大好きですよ。新潮文庫とか岩波文庫とかたまらないなあ。って紙フェチな話をしている場合ではありませんが、そういう傾向はあるのかな、と思います。
一冊ずつ両方持つのがベストかも
というわけで、ロンリープラネット、地球の歩き方をはじめとする国産ガイドブック、どっちもそれぞれの魅力があってどちらかにしろというのはとても難しい。だから、2人以上で旅行する人たちにはこれらの本を一冊ずつ持つことをお勧めします。一人旅の人は。。。これはほんとに難しい!2冊はもって歩くのはさすがにきついよねえ。とういわけで、旅のガイドブックはこう利用したらどうでしょう、というお話でした。
【追記】
上記のロンリープラネットの持ち主Tさんからコメントありました
---------
バックパッカー向けなので安宿が多いです。オーダーも安ホテル、中級、高級ホテルという順番で並んでいます。これを見て泊まったホテルは6$でした。トラブル頻発でそれを入れれば赤字だと思うけれど
----------
どんなトラブルがあったのでしょうね。ということは、ホテル情報は「地球の歩き方」で、街や歴史・文化の情報はロンリープラネットでっていう使い分けがよいのかもしれませんね。
ベトナムのフエへ行って、そこで偶然知り合いになった日本人といくつかのポイントを廻ったのですが、その方が持っていたガイドブックがロンリープラネットで、私が持っていたのが地球の歩き方でした。
ロンリープラネットとは外国のガイドブックで日本語版が出ているのですが、この本と地球の歩き方の内容が非常に対照的で面白いんですね。二人以上でどこかへ旅行するなら、この2冊を一冊ずつ持って旅行をすることをオススメします。あ、地球の歩き方でなくてもいいです。国内の出版社が発行している本とロンリープラネットって意味でよろしく。
フエの北部にあるDMZ(非武装地帯)をまわるツアーに参加したときにその威力をまざまざと思い知ったのでした。(このツアーについてはまた別に書きますね。)
ロンリープラネット
http://www.mediafactory.co.jp/books/lplanet/
は確かもともとはイギリスのガイドブックだったと思いますが、フランス語版もあってフランスで有名なガイドブックというとこのロンリープラネットとRoutard(http://www.routard.com/)あたりが定番だと思うのですが、(Routardはよりバックパッカー向け?)、ロンリープラネットもとうとう日本語版が発行されたんだなあ、とちょっと感慨深かったです。(いや、ずっと前から発売されていたのだけど、知らなかったんだろうね。)
で、この日本語のロンリープラネットのホームページの説明を見ると分かるのですが、
「 ショッピングをして、快適なホテルに泊まって、エステ三昧。
ニッポン人のそんな海外旅行のカタチ、あえて肯定します。
だけど、その街、その国のことを、もっともっと知っておきたい。もっと知り
たい。 そんな旅人が増えていることも確かです。」
こんな風に書いてあるんですね。
確かにねーー、この説明は帰国してから知ったのですが、現地でDMZツアーに参加したときにこの文章の意味をまざまざと思い知っていたのです。というのは、とにかく私は歴史・文化好きなのでベトナムに行くのでも興味の先はベトナム雑貨とかアオザイもよいのですが、どちらかというと世界遺産のチャンパ文化のミーソン遺跡とかベトナム戦争のあとをたどるDMZツアーとかに興味があるのですね。
で、地球の歩き方にはこのDMZツアーの参加方法などの情報が載っています。でも、回る先がどこだとかは名前が列挙してあるくらいで説明はさらっと書いてあるだけなんですね。
ところが、ロンリープラネットは激戦地ドンハとかアメリカ軍のロケット基地のあったロックパイル、ケサン基地などの説明が事細かに載っているんです。ほかの小さな都市についてもその調子で説明が書いてあります。要するに文化とか歴史の説明が地球の歩き方に比べて断然多いわけです。なるほどー、これはいいな、と思いました。今までは大体海外旅行のガイドブックは地球の歩き方を使ってきましたのでとても新鮮な発見だったんですね。ロンリープラネットに比べると地球の歩き方のその辺の説明ってほんと薄っぺらなものです。やはり主力はグルメとショッピングだなーという感じがありあり。
国産ガイドブックの長所
ところがねーー、じゃあ、これからはロンリープラネット派になるかと言われるとそうでもないんですよね。こっちの方は写真が少ない、情報量が多いので分厚いという欠点があります。いや、どっしり色々な情報が詰まっていることが大切なので当然といえば当然なのですが。写真が少なくて文字ばっかりというのが致命的。私は特に情報を得るのに視覚に頼る率が高いので余計そう感じます。地球の歩き方のカラフルで写真がたくさん載ったページに慣れているといきなりロンリープラネットはきつい。
しかも、そのうすっぺらな文化・歴史の情報をのぞけば、地球の歩き方はとてもよいガイドブックなんですよ。街の地図とかはもちろん、グルメに力が入っているので例えば食材とか調理法の現地語と日本語の対応表とか(←これはレストランに入ってメニューを解読するときに必須)、代表的な料理の写真と現地語の表記と料理の内容の説明とか(←レストランでメニューを頼むときに写真を見せて、「これをくれ」と注文できるので便利)とか、そのほか通貨情報とか銀行とか乗り物の乗り方といったような情報はとてもきめ細かく載っているのですよね。
地球の歩き方ですごく役立ったのは「旅のベトナム語」のページです。少なくともこれはどの国のバージョンでも同じくらい役に立つだろうと思います。このページに載っている言葉だけでかなり対応することができました。そのほか巻末の文化とか風俗に関する読み物的なページもなかなか面白いのです。たぶん、これは地球の歩き方に限った話ではなく、きっと国産の旅行ガイドには共通することなのではないかと思います。
地球の歩き方は紙が薄いのもポイントですね。ロンリープラネットは分厚い紙をつかってるんですよ。あれを仮に地球の歩き方と同じ厚さの紙を使えばだいぶんコンパクトになると思うんですけどね。なんとなくペーパーバックのような感覚の紙をつかってるんだよねえ。その点日本の書籍って紙にすごく気を使ってると思います。文庫本の紙とか私大好きですよ。新潮文庫とか岩波文庫とかたまらないなあ。って紙フェチな話をしている場合ではありませんが、そういう傾向はあるのかな、と思います。
一冊ずつ両方持つのがベストかも
というわけで、ロンリープラネット、地球の歩き方をはじめとする国産ガイドブック、どっちもそれぞれの魅力があってどちらかにしろというのはとても難しい。だから、2人以上で旅行する人たちにはこれらの本を一冊ずつ持つことをお勧めします。一人旅の人は。。。これはほんとに難しい!2冊はもって歩くのはさすがにきついよねえ。とういわけで、旅のガイドブックはこう利用したらどうでしょう、というお話でした。
【追記】
上記のロンリープラネットの持ち主Tさんからコメントありました
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バックパッカー向けなので安宿が多いです。オーダーも安ホテル、中級、高級ホテルという順番で並んでいます。これを見て泊まったホテルは6$でした。トラブル頻発でそれを入れれば赤字だと思うけれど
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どんなトラブルがあったのでしょうね。ということは、ホテル情報は「地球の歩き方」で、街や歴史・文化の情報はロンリープラネットでっていう使い分けがよいのかもしれませんね。