2004年08月

【公的年金TF】改革案を作るに当たっての疑問点

全く、世の中はナベツネやら子育て問題やらマスコミ不信の話で盛り上がっていますが、私は馬鹿の一つ覚えで年金の本をちょこちょこ読んでおります。そっちの盛り上がっている話にも加わりたい気持ちもありますが、まあ、夏休みだし。本を読んでゆっくり考えてみます。公的年金タスクフォースのミーティングで上がった話題でちょっと考えたことなどを記します。

高額所得者には年金を支給しない案

年金給付を一定の所得以上の人には段階的に減らして、これこれ以上の所得の人には年金を支給しない、という案もありますね。まあ、確かにお金に困ってないんだから国がわざわざお金をあげる必要はないのかもしれません。稼ぐ力がたくさんあって、日本の経済に貢献してくれましたね。ありがとう。お疲れさま。ゆっくり老後を過ごしてね。でも、お金に困っていらっしゃらないようなので、年金は差し上げられませんが感謝の心は差し上げます。ってところですよね。
もし、こうなったとしたら、この人が仮にサラリーマンだった場合今のままだと給料の何パーセントを年金のために持っていかれるわけですが、その給料が高ければ高いほど払い損ってことになっちゃいますよねえ。自営とか社長さんとか経営者なら別に構わないでしょうけど。

少子化

と直接関係はないのかもしれませんが、微妙に増えつつある結婚しない人たち。これは男も女も同様ですが。この場合、やはり女性の方が収入が全体としては少ないので厚生年金などは将来受け取る年金も少ない。別に結婚すりゃいいってものでもありませんが、結婚しない人生を選んだ場合、男性の方が将来的なリスクは女性に比べて少ないという客観的事実があります。しかも女は男より長生きするしねえ。割に合わないっていっちゃ合わないよねえ。

【公的年金TF】金銭感覚とお金の桁の話

とりあえず感覚がおかしくなります

公的年金タスクフォースに参加して、年金の話をよくするようになって、厚労省のなんとかっていう資料を見たり、年金の本を読んだりしていると、基礎年金の財源がどうたらで何兆円とか、財政投融資のどうのこうのが何十兆円とか、とにかく、自分が普段生活しているときに使うお金の単位と何か全く違う世界なのであります。

とりあえず、単位は兆です。既に億でもありません。兆じゃないと話始まんないってくらいの雰囲気であります。

そうすると、だんだん感覚がおかしくなってきます。たとえば、どこそこの会社が負債を出して倒産した。負債金額が例えば50億、とかって言うと「なーんだ、たいした金額じゃないじゃん」などというわけのわからない感想を抱き始めるのです。(実際の自分の所得はすっかりどこかへ行っているらしい。)

だから、週刊誌とかワイドショーとかがはやし立てる「年金官僚が何々を浪費して5億がパー」とかっていう記事を見かけても「たった5億か・・・」とかって思ったりしちゃう可能性もあるわけです。

これはちょっといただけない。

なんかとにかく実感がわかないというかやはり日常使っているお金とは違う物質というか違う概念のような気がしてしまうんですね。どう受け止めたらいいんだろうなあ、と思っていたら、ある人が「1億ン千万人にとってどのように遣われるか」っていう視点で見るといいかもって言ってくれて、「なるほど!」と思ったんですね。(ありがとうMcDMasterさん!)

例えば、基礎年金という国民年金の人も厚生年金の人ももらえる年金があって、その財源の1/3は国庫負担となっています。で、これを1/2にするとかどうとかって言うことでもめていたんですね。そうか、国庫負担だから負担してくれるんだ、って思いがちですが、国庫のお金って要するにどこから来てるかといえば国民の税金なんですね。消費税やら所得税やらです。要するに結局自分たちが払っているってことなんですが。

で、2000年度の基礎年金に対する国庫負担は5兆円だそうです。(年金大改革 西沢和彦著より)
じゃあ、これをとりあえず人口約1億2000万で割ってみたらいくらなんでしょう?

5,000,000,000,000÷120,000,000≒41666円

でした。(この計算合ってるかな・・計算苦手なので不安。やばかったら誰か指摘してください(汗))

ほーー、4万円ちょっとなんだー。となってやっとなんとなく実感できるような感じがしてきました。

ということで、これから年金の話(その他、国の話)で、金額が出てきたらとりあえず1億2000万で割った数も併せて書いていこうと思います。そうすると、ちょっとはピンとくるかなーと思います。

官僚や政治家のみなさんはこの辺の感覚はクリアして話してるんでしょうか。その辺もちょっと興味がありますね。

トルコとかイタリアとかに旅行した気分で考える?

とりあえず、なんでも1200000000とか2305000000とかって世界です。あれ?これってどこかで見たことあるぞ。そうだ、トルコとかイタリアに旅行したときの気分です。向こうはなんかインフレのせいだかなんだかですごいゼロだったんです。イタリア・リラもトルコ・リラも。ああ、今ではユーロになってしまいましたが。

そうすると、1円がいくら、とか1ドルかいくら、とか10000リラがいくら、とかっていうのを把握して買い物に臨むわけですよ。それをやればいいんだね。

それで、目安としては一人当たりの負担が1万円っていうのが1兆2000万円なんだな、いうのをとりあえず考えてみました。1兆2000万円は1万円。10兆円は8300円くらい。2兆4000万円は2万円と国家予算:国民一人当たりのお金に両替して考えればいいんだーと思いました。

Orkutで小耳に挟んだ話

ちょっと聞いた話ではソーシャルネットワーキングサイトのOrkutの利用者のうち半分はブラジル人だそうです。なんでそんなにブラジル人が増えてしまったのでしょう。それを聞いたので久しぶりにOrkutを覗きに行ってみました。色々なコミュニティを覗いてみるけどやはりなんとなくポルトガル語っぽいのがよく目につく気がします。

それで、Orkutの名前は作った人がトルコ人でその人の名前がOrkutなんとかっていう名前だったのでOrkutになったそうです。こんなのは知っている人にとっては当たり前の情報なんでしょうが。私は知らなかったので「へーー」と思いました。

在日の友だち

パリに滞在していたとき知り合った友だちがすっごいひさしぶりに連絡してきた。東京に来るので、会おうと言うことだ。てっきりそのままパリに住みついているのかと思ったら日本に帰ってきているみたい。

その友だちはパリで会ったときは「自分は日本にいても居心地が良くないからパリにいるんだ」というようなことを言っていた気もするのですが、そのしゃべりっぷりを聞いているとまるで君は日本人そのものだよ、という印象だったのを覚えています。

そのころは在日がなんたるかも知らず、選挙権がないとかそういうことも全然知りませんでした。今は、そういう知り合いも増えて理解も深まりましたが。その辺のことをズバリ聞くと、「日本が一番居心地がいい。日本語も通じるし、日本食が体に合う」などと言っている。

私も別に日本語が母国語な人だと思って話しているので、そんなに別に違和感を感じたことはないです。それに私は韓国とか韓国文化は個人的には好きだしね(というかどこの国の文化も興味深いものですが)。彼もいろいろな野望を持っているようだ。ちょっと電話で話しただけだけど、とっても面白かった。また会って色々話したいですね。

あー、花火大会面白かった

昨日は江戸川の花火大会を見てきました。

いつものフランス人の友だちと行くことにしていた。で、河川敷なのでちょっと早めに行ってピクニック気分で花火を見ようと言うことになっていた。
そうしたら、たまたま彼女が同僚の韓国人に「今日の夜何するの?」って言われたらしく「江戸川に花火を見に行くんだ」と言ったら、「え!私も今日友だちの家でその花火を見ることになってるんだ。みんなくるから、一緒にきなよ」と言う話になって、急遽ピクニックセットは家において、そのお友達の家に行くことになりました。

こっちは4人で日本人二人、フランス人、デンマーク人です。で、市川駅まで迎えに来てくれたのがその韓国人とお友達のカナダ人の方。そのマンションは土手のすぐ横にあって、お庭があって、そこからゆっくり花火を見られました。そのおうちの持ち主の方のお友達のお友達みたいな人たちがたくさん来ていました。

ザマーミロ!と言いたくなってしまうサッカー観戦

花火を堪能したあと、その方のおうちの中でまたパーティ状態でした。30人くらいはいたのかしら。テレビがあって、「今日は大事なサッカーの試合なんだから」ということでみんなで観戦していました。
はっきり言ってサッカーみんなで観戦というのは私は好きです。試合は余りまじめに見たことはありませんが(っていうとまじめに見てる人に殺されるかも)、とりあえずわーーわーーっていうのが楽しいので。

そういえば、3月頃に日本対シンガポール戦を大スクリーンで見た記憶があるのですが、あれはアジアカップだったのでしょうか。何やらオリンピックとか色々あって国同士が闘っているのの試合の違いが良く分からないのです。そうしたら、「アジアカップをそんなに長い期間やっていたらオリンピックにでれないでしょう!」と突っ込まれました。

しかし、結局勝ったけどさ、勝った途端に相手チームおよび相手の国のサポーターに「ざまーみやがれ!」というセリフを吐きたくなるような試合ってなかなかありませんよね。しかし、サポーターの怒りは力不足だった中国チームには向かわずに、なぜか相手国に向かうんだよね。よく、浮気されて怒った女の人の怒りの矛先が彼氏(夫)じゃなくて、彼氏(夫)の浮気相手に行ってしまうという感じのずれですよね。まあ、しかし、いくら歴史的経緯があるからと言っても感情的は良くないよなあ。あれじゃあ、イタズラに自分たちの品位を下げてしまうだけだよ。

それでも、なんというか結局いままでのたゆまない半日教育のたまものと言うか、政府の教育の成果なんですよね。あれはメディアの責任とかっていうのは遙かに越えているね。とりあえず国際社会の常識からは顰蹙を買ってしまうのだけど、政府からしてみれば不満の矛先(いろいろな内政的な問題についての)が自分たちに向くよりは他に向けさせとこか、って言うのもあるかも知れませんね。

夢中で楽しもう

で、そうそう、心から夢中で楽しんだなーっていう瞬間って私は本当に人と色々話す事なんですけど、そのフランス人の友だち(♀)は私にとってはなんというか波長が合うというか、いつも面白いネタを提供してくれるんですよねー。で、そのデンマーク人もぽやーんとしたノッポ(北欧なので・・・)でそんなにアグレッシブじゃない人の良さそうな感じ。それでとりとめもない世間話をするというのがとても楽しい。

トップレスの誤解

今回面白かった話はフランス人の彼女はニース出身なのです。ニースとは南フランスで、地中海に面したコート・ダジュール(=紺碧海岸)にあって、いわゆる高級リゾート地です。まあ、しかし別にニース出身だからと言って金持ちかというとそういう事ではなく、リゾートで来る人はニース以外のところから来る人なので、ニースの地元民は別にお金持ちでも貧乏でもなく普通です。

で、いわゆるコート・ダジュールと言えば何かというと「トップレス」が有名です。で、私は大昔ニースに3週間ほどホームステイしたことがあるのですが、(その様子はここに描いてあります
http://club.pep.ne.jp/~hiroette/ja/ko-banashi/9nice/index.html )

で、私がホームステイしていたところのマダムが「Hiroeもニースに住んでいれば来年あたりはもうトップレスしているわよ」なんて言うので、「はー、そんなもんかしら」と思っていました。というのは、まわりがみんなつけていないので、そのうちつけている自分が変かなーって言う気分になってそのうちトップレスになってしまうという理論です。(←オイオイ、これは単に流されてるってことじゃ・・・)

で、その友だちに「ニースで海水浴するときはトップレスだったの?」と聞いたら「そんなわけないじゃん!」と一笑に付されました。おまけに「Hiroeはそのマダムに騙されている」とまで言われました。しかし、彼女は「どうせ気持ちよく泳ぐんならそんな中途半端なことしないで、なんにもつけないで泳ぐのが一番気持ちいい」とか言っている。確かにその辺にはナチュリスト(ヌーディスト)
ビーチがあちらこちらにあるので、そういうところの話をしているようだ。とはいえ、「そういうビーチに行ったことあるの?」って聞いたら「ない」って言っていたので、「全くー」と思ってはいましたが(笑)。

十の位と一の位の恐怖

で、デンマークくんとはまた他愛もない話をしていたのですが、デンマークはEUに入っているけど、ユーロはまだだよね、と言う話をしていました。
「個人的にはユーロになって欲しいと思うの?」と聞いたら「自分はユーロになって欲しい」と言ってました。
なーるほど。でも、住民投票(国民投票?)とかするときっと、まだ否決されてしまうんだろうね。と言ったら
「いやー、でもね、前回は94%の人が賛成したんだよ。おしかったなー。」と言っている。
「は?94%ってほとんど賛成じゃないの?なんでおしいの?」と聞くと
「あーーーーーーーー!!!」とデンマークくんはもだえた。
その前から「昨日、眠れなくてねー、ほとんど寝てないんだよ。だからねむたくって」と言っていたのは確かだけど。
「あーーー、眠たくて頭が回ってないよ!94%じゃないの49%の間違い!」
と言って「あー眠たくて間違えちゃったよーー」と言っています。

で、何をそんなに打ちひしがれているのかと言ったら結局デンマーク語では数字を十と一の位を日本語と逆に言うんです。(これはドイツ語も同じですね)
だから49というのは「きゅう、よんじゅう」と言うらしい。で例えば149だったら「ひゃく、きゅう、よんじゅう」になるらしい。「じゃあ、3149は?」って聞いたら「さんぜん、ひゃく、きゅう、よんじゅう」らしいです。

要するに一の位と十の位以外は日本語(あるいは英語・フランス語)と同じなんですよ。で、デンマーク語から英語にするときにねぼけていてその数字を逆に言うのを忘れてしまったって事なんですね。うーん、なんか人知れない苦労があるなあ。

どうもその他にもデンマーク語は変な数の数え方があるみたい。20ごとに数を数えるようで、20、40、60となって、70のことは60半って言うらしい。フランス語の数の数え方はもともと変なのですが、それに負けず劣らずの変な言葉ですね。デンマーク語は。そうすると、あの辺の仲間のドイツ語、スウェーデン語、ノルウェー語なども軒並みそんな感じなのでしょうか。

いつも思うんだけどね、そういうのって計算するのに大変じゃないのかなあ、と思ってしまうんですよ。フランス語は例えば80のことを4×20と言ったり70のことは60+10、78だったら60+18って言ったりするけど、まあ、それはそういう言葉だと思ってやればやれないことはないけど、一の位と十の位を逆に言うのは小学校の3ケタの足し算引き算とか大変じゃないのかなあ、などと思ってしまうのですが、どうなんでしょうね。「それはどうなのよ」って聞いてみたけど、そんなに大変そうな感じじゃなかった。そりゃそうか。母国語だもんねえ。日本語話者と比べてどう、なんて本人には比較できないよねえ。

ちなみにそのデンマークくんは数学の研究者というか学生さんらしいので別に私が計算できるのかしらなどと、心配するのはかなり大きなお世話と言えばそうなのですが・・・。

と言うことで、まあ色々な話をしました。私は色々な国籍の人たちでわいわいっていうのが個人的に好きなので、外国に何の縁のない仕事とか生活をしていますが、これが自分にとって楽しいことなので自分のできる限りで追求していきたいと思います。



2004年04月02日(金)   「木村剛とブロガーのオフサイド取引」レポート 
Hiroetteバージョン
http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/hiroette/607
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