2005年01月

年越しカウントダウンを映画館で過ごしてみる

ちょっと前のことになりますが、なかなかナイスなカウントダウンを過ごしましたので、そのことについて書こうと思います。

カウントダウンを友達と過ごすというのはこれまでに何回かやったことがあったのですが、その時々で色々なところに行ったわけですが、今年は渋谷シネマソサエティというところでカウントダウンがあるからというお誘いで出かけていったのでございます。渋谷のマークシティの裏手の方にあるんですが。正直言って私は主に単館ロードショーの映画を見る方が多いのですが、この映画館の名前は聞いたことがなかった。この映画館で扱う映画の品揃えを見てもイマイチ傾向がよく分からなかったというか、いやー、ほんとにかなりマニアックな映画を集めて上映しているのかな、という印象を受けました。
あのあたりにある映画館はだいたい把握していたんだけどなあなんて思ったのですが、この記事には開館が1999年とあり、どうりで高校時代(大昔)にユーロスペースなどに通っていた私は知らなかったわけでした。

この日の流れは映画を一本見たあと、シャンパンが振舞われてビンゴゲーム大会が始まり、プレゼントをゲットできた人、できなかった人の悲喜こもごものあと午前0時がいよいよ近づいてカウントダウン、という感じ。そのあとも映画がもう一本上映されるので引き続き見たい人は見ると言う感じ。料金が1500円にしてはかなりお得な内容となっています。

上映された映画は「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(原題:Hedwig and the Angry Inch)ー2001年/アメリカ」はっきり言って全然聞いたこともない映画だった。ちなみに毎年のこのカウントダウンではこれまではグッドモーニング・バビロンとかニューシネマパラダイスなどの名作映画を上映していたようです。久しぶりの英語の映画。でも、すごく良い映画でした。あらすじはこちら。普通のアメリカ映画のような分かりやすいハッピーエンドじゃなかったし、結構えぐいシーンもあるのですが、丁寧に主人公の心情を追っている感じがとても良かった。主人公はオカマなんですよ。今はアメリカで売れないロックシンガーをしているのだけど、生まれは東ベルリン。東ドイツ出身でアメリカに渡り、オカマ(性同一性障害?)でアメリカに渡る前に手術を受けている。この時点でかなり自分のアイデンティティに葛藤が山のようにあるだろうなという設定です。人生で色々な人に裏切られたり、だまされたりするんだけど(またそれ一つ一つが結構シャレにならないレベルで、とっても切ないのね。)、テーマとしては「人間は失われた片割れがいてそれを見つけて一つになりたいって思った時に芽生える気持ちが愛ってものなんだよ」というもの。

ただし、その時にベースとなるのがギリシャ神話だったり、キリスト教だったりするので、その辺の細かい感覚が日本人にはピンと来ないかもしれない。で、片割れだと思われた一緒にロック活動をする少年に出会うんだけど、その少年が額に十字を書いたメイク(?)をトレードマークにしたり、主人公のヘドウィグが少年に芸名をつけてあげる時にトミー・ノーシスってつけてあげるんだけど、トミーはその少年の名前だけど、ノーシス(Gnosis)というのはギリシャ語で知識って意味なんだそうです。そういえばキリスト教の一派にグノーシス派っていうのがあるのですが、そういう意味だったのね、とか断片的に知識がつながっていくのです。その他、やはりギリシャ神話とかを熟知していると楽しめるであろうなあというフレーズもかなり出てくるので、その辺はもう少し知識があったら楽しめたのになあと思ったのでした。

とは言え、主人公のヘドウィグを演じたジョン・キャメロン・ミッチェルという人(見たら、監督・脚本もこの人らしい)がとてもいいんですね。すごくきれいだし、表情がとてもいいのですね。切ない表情と言うか、寂しげな瞳とか。映画のジャンル的に歌でストーリーを語る系の映画のようで、作品中で沢山の歌を歌う。それで心情を表現したり、ストーリーを説明したりする。その歌詞も一つ一つが丁寧と言うか情感がこもっていて、歌で語るって言うのはこういう事なんだよなあって思ったりする(普段、あまり歌詞がついている音楽を聴かないのでよけいにそんな風に感じる)。尾崎豊とか長渕剛とかそんな感じでしょうか。その辺の音楽をたっぷりと堪能する映画なのでしょう。

そして、映画が無事終わりシャンパンが振舞われてビンゴゲーム大会へと突入。とは言え、がらがらなんです。実は毎年ほぼ満席なんだそうですが、今年は席数100ちょっとのところががらがらでした。たぶん、雪のせいでみんな外出を控えちゃったんじゃないかなーと思うんですが。映画の選択が悪かったようには余り思えないので。だから、シャンパンとかビンゴゲームの賞品もその満席を想定して用意されていたわけで、ほんとシャンパンはかなり飲み放題でした。そして、賞品も18個用意されていて、色々な映画配給会社から集めてきたDVDだとかオリジナルグッズだとかが配給会社別の袋に入って福袋のような状態になっていました。はっきり言って二人に一人は賞品もらえるくらいな感じでした。そんな状態でビンゴと言えば、私はほとんど外しませんよ。なんだか分からないけど、結構ビンゴゲーム強いんです。今まで参加してきた数々の結婚パーティで鍛えられたのでしょうか(笑)。と言うわけで、案の定5人目か6人目くらいでビンゴになって賞品をゲットしてきました。
6人で行ったのですが、結局そのうちの4人が賞品を当ててました。なので、そのあとみんなでお茶した時に賞品を残りのもらえなかった二人にもお裾分けしたりなどして盛り上がっておりました。

なんかとりあえず、すごく和気あいあいとした映画館でした。たぶん、そういうコンセプトでやろうってことになってるのかもしれません。ビンゴゲーム大会も盛り上がっていましたし、それが終わったあとカウントダウンまで15分ほど時間があったらしいのですが、その間も司会の方(その映画館のスタッフの方ですよね。)が面白い話をしてくれて盛り上がっていました。なんというか、こういう趣向の映画館ってありそうでないので、なんだかいいですね。ちょっとオススメです。

とは言え、私はシャンパンを飲み過ぎて、そのあと初詣でに行ったのですが、結構ふらふらでした。シャンパンはいけませんね。なんか、強くてまわってしまうと言うよりは「シャンパンなんてそんなに沢山飲める機会がないんだし」という欲が出てしまって飲み過ぎてしまうという傾向があるようなので、そこまで貧乏性するのはやめようと思いました。。。。

あけましておめでとうございます。2005

なんとか無事2004年の年末を乗り切ることができ、めでたく2005年を迎えることができました。諸般の事情で今年は年賀状書けていません。年賀状くださった方には遅くなるかもしれませんが、順次お返事していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
その他、年始の挨拶をメールでもしたい方たくさんいるのですが、いろいろ精神的に元気のない状態で、それができてません。ほんとに申し訳ありません。

昨年は色々な方からメッセージ、情報、などいただきこのブログも大いに盛り上がりました。本当にお世話になりました。今年も引き続き色々なことを書いていこうと思いますので、どうぞよろしくごひいきのほどお願いいたします。

みなさまとみなさまのご家族のご健康とご発展をお祈りいたします。
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