2005年07月

フランス、イタリア猛暑と死者、イタリアは統計を取るのが遅い??

とにかく2003年のフランスを始めとするヨーロッパでは猛暑(フランス語ではLa canicule)でたくさんの人が亡くなりました。多くは都市部で一人暮らしをしている老人らしいです。それで、フランスでは15000人がなくなったということで結構ひどい話だと大騒ぎしていた。

確かにちょっと夏が暑かったというだけで1万5000人があっさり死んじゃったらこれは大変なことですよね。で、当時騒がれていたのはもっぱらフランスばかりで、他の国はそれほどでもなかった。とはいえ、フランスの周りの国々も陸続きなので天候はそれほど変わらなかったはずです。でも、それほど話題にならずなんとなくフランス人ばかり死者がでたような印象でした。それで、フランス以外の国(イタリア、スペイン、ポルトガルなど)はフランスよりは暑いので暑さに慣れていた、とか、フランスは個人主義なのでこんなことになるのだろうか、と思っていたんですね。

そうしたら、最近のニュースで2003年当時はイタリアでは死者が8000人と発表されていて、フランスの15,000人が最高の人数ということになっていた。しかし、ちゃんとした統計がつい先ごろイタリアで出て、実は死者は20000人だということがわかり、フランスより実は多かったんじゃんということが明るみに出てしまったのです。

それを聞いて同居人のフランス人は「フランスはちゃんとその年に統計を出したけど、イタリア人は仕事が遅いから正確な統計を出すのにこんなにかかったのよ」などと言っている。なんというか、少しは溜飲を下げたような気分なのでしょう。死者が多いのは暑さになれていなかったわけでも、個人主義だったわけでもないんだー、ということですよね。

それが書いてある記事がこの辺。

http://bellaciao.org/fr/article.php3?id_article=16687

http://archquo.nouvelobs.com/cgi/articles?
ad=europe/20050627.OBS1553.html&host=http://permanent.nouvelobs.com/

ちょっとこの件に触れられている日本の記事を見つけたのでついでにリンク
「asahi.com: イタリアも猛暑 「100万人が危険な状態」

まあ、とにかく今年の猛暑も心配なようです。
すでに死者も出始めているそうですし。

そこで、この猛暑による死者の特徴は一人暮らしの老人であること、そして都市部で多くの人がなくなったということだそうです。同居人のフランス人が色々語ってくれた話しによると当時も色々この死者については報道されたんだけど、結構悲惨なものがたくさんあったそうです。

例えば亡くなっちゃったんだけど、近所の人がそれを知っているんだけどしばらくそのまま放っておかれた、とか。で、この老人は天涯孤独というわけではなく、子供や孫はいるわけです(同居はしてないだろうけど)。で、その家族はみんなバカンスなのでパリ以外のどこかに出かけたっきりなわけです。そんなんで心配じゃないんでしょうかねえ。

それで、誰か身内が亡くなった人がインタビューで出てたそうなんですが、「だってバカンスで○○へ行く切符とか宿の予約とかももうしちゃったしねえ。いまさら変更なんてできないし、取りやめて帰るなんてねえ」みたいなことを言っていたらしい。しかも、それを堂々とテレビとかラジオのインタビューで答えちゃう人がいるんだからすごいですよねえ。まあ、こんな人ばかりではないとは思いますが、とりあえず日本にはそんな人はいないと思う。というか、仮にちょっとそういう事を思ったとしてもある程度世間体と言うものが抑止力になるような気がする。

別に身体の弱ったおばあちゃんがいる間はバカンスに出かけるのを諦めろとは言わないけど、出かけるんだったら例えばこまめに電話で連絡をして様子を見るとか何かできることはあるでしょうに。どうも、こういう風にインタビューで答えちゃう人はそんなことすらしないようなんですね。それで、おばあちゃんが亡くなってもバカンスを中断して帰ってきたりもしない、と。

まあ、そんな2003年の教訓があるので、今年はまたその惨劇が起こらないようにフランスでは今から色々と対策を考えているようです。とはいえ、同居人曰くあの直後はみんなは「どうしよ、どうしよ」って考えたりしたけど、そのうち「のどもと過ぎれば暑さを忘れる」でそんなに考えなくなってしまった。今年になってまた猛暑かも!って話になって再び「どうしよ、どうしよ」と慌てだしているんだ、との事。

それでも、なんとか色々対策はそれなりに色々考えているそうです。ほんとに今年はそんなひどいことにならないといいな、と思います。

【ちょっと前の話ですが】北朝鮮祭りへ行ってきました

北朝鮮マニアが集うトークライブ

7月5日(火)、新宿ロフトプラスワンで行われたトークイベント 「復活!!!!北朝鮮祭り~最近の北鮮総括!」に行ってきました。

出演者は以下の通り。
出演者/全員・朝鮮労働党宣伝煽動員(^o^)/
宮塚利雄(山梨学院大学教授)
内藤陽介(切手の博物館副館長)
葉寺覚明(共産趣味者)
大月隆寛(民俗学者)
宮川 淳(レインボー通商)

http://www.piks.or.tv/index/festival.htm

いやー、面白かったですよ。
宮塚教授って顔は見たことあったけど、今回始めてどんな方か分かりました。北朝鮮系のコメンテーターと言えば早稲田の重村智計教授と双璧をなすくらいの大御所らしい。重村教授はわりかし知性派(って教授って時点ですでに知性派だということはありますが)なキャラですが、この宮塚教授ってとってもいい味だしてる方なんですねーー。知りませんでした。

っていうか、とりあえずディープなイベントですよねえ(笑)。韓国映画好きとかを韓流と言うのに対し北朝鮮の方は朝流と言うらしい(笑)。いやー、韓流と朝流では全然層が違ってるだろうなーと思いますが。

で,北朝鮮祭りとはなんぞや???と思うと思います。これは決して拉致家族をサポートしようとか、経済制裁について話し合うなどという政治色は一切ないイベントです。なんといってもトークライブですから。政治色と言うよりは北朝鮮をネタにしていろいろ面白がろうというのが主旨です。

会場のロフトプラスワンというのはライブもやるというイベントスペースで、舞台を見ながら居酒屋メニューを飲み食いできるという空間です。名前は知っていたけど今回初めて行きました。キャパは120人ということで、そんなに狭苦しくもなく大き過ぎもせず、こんなイベントには確かにピッタリな場所です。

トークの内容としては色々な北朝鮮本とかグッズをゲストが紹介してそれに突っ込みを入れたり、現在の北朝鮮の状況を語ったりというもの。
どんな人たちが来ているんだろうと思ったら、会場中央にはほんとにすごい北朝鮮マニアというか北朝鮮オタクの人たち。その他は北朝鮮関係の報道関係者がかなり来ていたそうでした。私が一緒にいた人たちも報道関係の人がいて、誰それと名刺交換なぞをしていたし、あの人は何々って本を書いたどこそこ新聞の記者さんですよって感じでしたので色々な方が来ていたみたいです。で、会場には北朝鮮の軍服を着た(コスプレ?)人もいて、コアなファンがいるんだなあ、と改めて思いました。

誘ってくれた友人が、このイベントを紹介する内容をメールで送ってきてくれたのですがその中の文章で出演者が「全員・朝鮮労働党宣伝煽動員」となっていたのです(上記URL参照)。が、ばかな私は本当に朝鮮労働党の人たちがくるんだと思って、朝鮮労働党の人たちってどんななんだろうっていうのが見たいがために行ってしまった!というのを今思い出しました(汗)。ってよく考えたら、そんな肩書きを堂々と出して日本国内にいられるわけはないので、ちょっと考えればわかることなのにあほな私です(汗)。

上記のURLには「ひさびさの「北朝鮮祭り」で盛り上がろう!日頃、韓流に押されぎみのチョソンファン・マニアが思いっきりはじけれる北朝鮮ナイト。いつも何かとお騒がせ北朝鮮を日本テレビ「北朝鮮の7日間」の宮塚利雄教授ほか出演者と参加者でウォッチングしながら総括。 場内映像、音楽、ディスプレイは朝鮮式、当日は労働を終えた朝鮮労働党員も多数来ることでしょう。」と書いてあります。
注:チョソンとは朝鮮のハングル読みだそうです。ちょっと響きがかわいいですね。

マンセー!マンセー!

それでね、上記の文中の「思いっきりはじけれる北朝鮮ナイト」ってどういう意味かわかりますか???
トークが盛り上がって面白い話が出たら、たとえばオペラを見て素晴らしい!!って時に「Bravo!!」って言うし、コンサートだとピューピューって指笛を吹いたり、はたまた歌舞伎や花火で「タマヤーーーっ!!!」とか叫んで賛辞の表現をするところが、このイベントでは「マンセー!!!マンセー!!!」って言うんです!!
面白いとすぐに「マンセー!!!」(←ああっ、半角カナで書くとさらに違う味わいが(笑))って声が飛ぶんです。
しかも両手挙げて「マンセー!!」です。まあ、マンセーって日本語の万歳のハングル読みですからそのジェスチャーは当然と言えば当然なのですが。

確かに日常生活で思いっきり「マンセー!マンセー!」なんてできる機会って日本にいたらないですからねえ。
最初はそのリアクションに正直言って引いていた私ですが、イベントの最後にはもう慣れて一緒にやっていました(笑)。いやー、面白い面白い。

ところで、それで家に帰って同居人のフランス人に「今日は北朝鮮祭りに行ってきた(Je suis allee a la fete de la coree du nord.)」と言ってみた。そうしたら「あら!それはいいことね!」と言っていた。たぶん、何か社会問題とかそういうのに関心を持つのはいいことだわ!というニュアンスであろうと思えたので、いやそうじゃなくてね、基本的には北朝鮮の色々なことを面白がるイベントだったんですよ、と言ってみたけどその意味をどのくらい理解してもらえたかはよくわからない。

自分達を批判する人たちを面白がることについて

まあ、余り具体的な説明もしなかったのでわかってもらえなくても仕方がないけど、基本的にこの手のジョークは余り通じないかもしれないと思った。それは本人がとてもまじめな思考回路を持っているというのがあるので、フランス人だからという理由はそれほど当てはまらないかもしれない。ただし、フランスで類似のイベントが行われるかどうかといったらどうなんでしょうね。基本的にフランスのジョークって他者を貶めるジョークだし、ベルギー人のやつらはこんなんだぜ、ははは!と言うのはあるけど、ベルギー人が俺らのことこう言ってるんだよ、というのを面白がるというのはそんなにないのかなあ、と思ったりする。けど、私も別にフランスに住んでいるわけではないのでその辺は聞いてみないとわからないけれど。

例えば、トークライブでは北朝鮮の小学校で使われる教科書を紹介しくれたのです。その中では日帝野郎(=日本の天皇のこと)が傲慢な振る舞いをしたり、旧日本軍みたいな服を着た日本人(らしき人)がいたいけな北朝鮮の子供に暴力をふるっているのをやっつけたり、とかそんなのばっかりですよ。宮塚教授も、この教科書を読んでいるとそのうちに「ああ、日本人ってなんてひどい奴らなんだ!!」って思うようになりますから、なんて言っていた。それで、本文中に「殺す」って表現がたくさん出てくるらしい。小学1年とか2年の教科書ですよ。情操教育とかはどうなっとんのかいな、という感じですが。。。

で、日本人の反応としては「なんだ北朝鮮のやつら、そんな風に書きやがってけしからん!」って言うのではなくて「天皇のこと日帝野郎だってー、面白いこと言うねー」とか「悪の頭目(日本人のことを指す一つの表現)だって!!」なんていう風に面白がっているわけですよね。

外国でこの手のスタイルで面白がるのってあるんでしょうか。例えば北朝鮮がアメリカのことを揶揄していて(それこそ米帝がどうのこうのとか言っていたりして)、それを見たアメリカ人が「ははあ、あいつら俺たちのことを米帝とかって言ってるよ」と面白がるイベントが果たしてアメリカで行われているか、とか。それから、パレスチナ人がユダヤ人のことを揶揄していたら、それを見たイスラエル人が「やあ、パレスチナ人のやつら、こんなこと言ってるよ、ははは」となるのかどうか。やっぱり、そんなジョークじゃ済まないような気もしますが、その辺は事情通ではないのでよくわからない。

ちなみに韓国ではこういう風に北朝鮮を揶揄するというのはあるのかな、と思ったのですがこういう北朝鮮祭りのようなノリのものはなく、将軍様のモノマネとか絶叫する北朝鮮のニュースのアナウンサーのモノマネとかその程度だそうです。

まあ、この辺はもう少し追求していきたいなと思います。

話を聞いていて面白かったのが、日本の人が北朝鮮とか中朝国境とか行って北朝鮮の人と会った時に、気を利かせて「将軍様マンセー」とかって言うと、なんかバツの悪そうなリアクションをするそうです。「そんなに別に気を遣ってくれなくていいよー」って感じなんだそうです。なるほどなー、と思いました。対外的には日本のことを嫌っていることになっているけど、北朝鮮では日本製品というのはこの上ない高品質だということで持てはやされているらしい。いくら国が作った教科書が日帝野郎とか悪の頭目だと言っても、人はやはり現実的なリアクションをするのでしょうね。そりゃあ将軍様マンセーだけじゃ腹はふくれないよね。

それで、北朝鮮マニアな日本人(ほんとに傾倒している人は除く)というのは結構いるようなのですが、最近はこうしたキッチュな国とでも言うんでしょうか、面白おかしく笑いたい国と言うのは減ってきているそうです。ロシアも民主化してしまったし、他の共産主義の国もここまで面白い国と言うのはそれほどなく、もう最後のネタか???っていうくらいなのが北朝鮮なのだそうです。

日本人からこういう風に見られていると知ったら北朝鮮の人たちは一体どう思うんだろうと思ったのですが、どうも案外と「けしからんっっ」って言うよりは「やっぱ、そりゃそうでしょ。」というリアクションをするのもしれません。

大人はそれでいいけど、日帝野郎の教科書で物心ついた頃から勉強させられる北朝鮮の子供たちは一体どう感じているんでしょうね。それともある年齢になるとこれが茶番だってことに気づくんでしょうか。まあ、私たち日本人だって決して偏りのない認識を持っているわけでもないから、大したことは言えないのかもしれませんけど。

そんなこんなを考えた北朝鮮祭りの夜でした。

メンヘルは親が悪いか自分が悪いか

というタイトルのページを2ちゃんねるで見つけた。

ある答えが
「親も環境の影響を受けてるから、家系が悪いと思う。
人の倍努力して負の連鎖を断ち切るか、自分の代で家系を閉ざすしかない。 」
というもの。

なんかとても激しく同意してしまいました。
ほんとにその二つしか選択肢はないと思う。
ま、うちの場合はほかの兄弟には問題がないので、私が子供を産まなかったからどうこうというのは家系には関係ない。あくまでも私個人の話(あるいは配偶者と言う人がいるなら、そちらの問題)。

ある人たちと話していて、親に虐待されたからって言って自分も子供に虐待するかも、っていって子供を産まなかったり結婚したりしないのはやっぱり違うと思う。負の連鎖は断ち切れるんだから、みたいな事を言っていて、その方々がその言葉を言うのにそれなりの人生を生きている方々だったのでなるほど、と思った。

でも、メンヘルで苦しんでいる人と言うのは100%、親およびその先祖の負の連鎖を断ち切ろうと努力している人たちだと思います。連鎖を一人で浄化しようとしている人たちだと思う。自画自賛ではないが。。。ま、努力しているうちに寿命がきてしまって死んでしまう人もいるかもしれないが、それ以外に選択肢があるわけでもなく(自殺とか殺人とかしかないかもしれないから。。。。ほんと最近の殺人事件を見るとそう思うよ。)、まあ、仕方ないのであります。

少なくとも環境には良いことをしているのでは、と思いました。

眠れない

ということで非常に苦しんでおります。
いっそのこと気でも狂った方が楽なんだろうと思う。
変に理性が残っているから辛いんだ。

ほんとに、死んだ方がましなんだろうかなどと考えます。

眠れないため頭が働かずブログももちろん書けません。
本格的な闘病生活も3年目だなあと思う。
あとどれくらい続くんだろうなあ。
何もできないまま年老いていくだけなのかなあ。

色々なこと経験してみたかった。

覚えていることと覚えていないこと

たまたま母親と私の子供時代の話をした。
そうしたら、私が小さいときに絵本の読み聞かせを毎晩のようにしていたと言ったんですね。しかし、当の私は全く覚えていなかったんです。

それで、弟と妹にも同じように読み聞かせをしていたらしい。年齢差を考えると私が小学校の低学年までやっていたはずなのです。2歳か3歳の記憶がないならまだしも、そんな大きくなってからの記憶でも全く残っていないというのがとても驚きだったのでした。

そこで、弟と妹に母親に絵本の読み聞かせをしてもらったのを覚えているかというのを聞いてみました。弟は克明に覚えていて、あの本とあの本とあの本を読んでもらってこの本はすごく印象的だったという。妹の方はぼんやり覚えていると言う。ただ弟は昼寝のときに読んでもらっていたようなので、私はその時はすでに小学校へ行っていた可能性もある。

しかし、妹や弟にそこまで本を読んであげているなら、第一子の私には当然のごとく読んでいただろうことは想像にかたくないわけで。それを全く覚えていない。しかも毎晩のように読んでもらっていたのに一切そのことを覚えていないというのは、ちょっと異常な気がしたのだ。少し覚えている、ぼんやり覚えている、ではなくて全く覚えていないのです。その年頃のほかの記憶が全くないかといえば、そんなことはなくそれなりに記憶はあるのです。不思議なこともあるものですよねえ。

記憶と言うのはとても楽しかったことは記憶に残るそうです。そして、とても辛かったことも記憶に残るそうです。でも、どうでもよかったことは記憶に残らないらしいです。ってことは私にとって親から絵本を読み聞かせてもらったことはどうでも良かったのでしょか。さぞかし親は一生懸命読み聞かせをしたのだろうに。。。全く甲斐のない子供でありますね(汗)。まあ、不思議なこともあるものだなあと思ったのでした。
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