とにかく2003年のフランスを始めとするヨーロッパでは猛暑(フランス語ではLa canicule)でたくさんの人が亡くなりました。多くは都市部で一人暮らしをしている老人らしいです。それで、フランスでは15000人がなくなったということで結構ひどい話だと大騒ぎしていた。
確かにちょっと夏が暑かったというだけで1万5000人があっさり死んじゃったらこれは大変なことですよね。で、当時騒がれていたのはもっぱらフランスばかりで、他の国はそれほどでもなかった。とはいえ、フランスの周りの国々も陸続きなので天候はそれほど変わらなかったはずです。でも、それほど話題にならずなんとなくフランス人ばかり死者がでたような印象でした。それで、フランス以外の国(イタリア、スペイン、ポルトガルなど)はフランスよりは暑いので暑さに慣れていた、とか、フランスは個人主義なのでこんなことになるのだろうか、と思っていたんですね。
そうしたら、最近のニュースで2003年当時はイタリアでは死者が8000人と発表されていて、フランスの15,000人が最高の人数ということになっていた。しかし、ちゃんとした統計がつい先ごろイタリアで出て、実は死者は20000人だということがわかり、フランスより実は多かったんじゃんということが明るみに出てしまったのです。
それを聞いて同居人のフランス人は「フランスはちゃんとその年に統計を出したけど、イタリア人は仕事が遅いから正確な統計を出すのにこんなにかかったのよ」などと言っている。なんというか、少しは溜飲を下げたような気分なのでしょう。死者が多いのは暑さになれていなかったわけでも、個人主義だったわけでもないんだー、ということですよね。
それが書いてある記事がこの辺。
http://bellaciao.org/fr/article.php3?id_article=16687
http://archquo.nouvelobs.com/cgi/articles?
ad=europe/20050627.OBS1553.html&host=http://permanent.nouvelobs.com/
ちょっとこの件に触れられている日本の記事を見つけたのでついでにリンク
「asahi.com: イタリアも猛暑 「100万人が危険な状態」
まあ、とにかく今年の猛暑も心配なようです。
すでに死者も出始めているそうですし。
そこで、この猛暑による死者の特徴は一人暮らしの老人であること、そして都市部で多くの人がなくなったということだそうです。同居人のフランス人が色々語ってくれた話しによると当時も色々この死者については報道されたんだけど、結構悲惨なものがたくさんあったそうです。
例えば亡くなっちゃったんだけど、近所の人がそれを知っているんだけどしばらくそのまま放っておかれた、とか。で、この老人は天涯孤独というわけではなく、子供や孫はいるわけです(同居はしてないだろうけど)。で、その家族はみんなバカンスなのでパリ以外のどこかに出かけたっきりなわけです。そんなんで心配じゃないんでしょうかねえ。
それで、誰か身内が亡くなった人がインタビューで出てたそうなんですが、「だってバカンスで○○へ行く切符とか宿の予約とかももうしちゃったしねえ。いまさら変更なんてできないし、取りやめて帰るなんてねえ」みたいなことを言っていたらしい。しかも、それを堂々とテレビとかラジオのインタビューで答えちゃう人がいるんだからすごいですよねえ。まあ、こんな人ばかりではないとは思いますが、とりあえず日本にはそんな人はいないと思う。というか、仮にちょっとそういう事を思ったとしてもある程度世間体と言うものが抑止力になるような気がする。
別に身体の弱ったおばあちゃんがいる間はバカンスに出かけるのを諦めろとは言わないけど、出かけるんだったら例えばこまめに電話で連絡をして様子を見るとか何かできることはあるでしょうに。どうも、こういう風にインタビューで答えちゃう人はそんなことすらしないようなんですね。それで、おばあちゃんが亡くなってもバカンスを中断して帰ってきたりもしない、と。
まあ、そんな2003年の教訓があるので、今年はまたその惨劇が起こらないようにフランスでは今から色々と対策を考えているようです。とはいえ、同居人曰くあの直後はみんなは「どうしよ、どうしよ」って考えたりしたけど、そのうち「のどもと過ぎれば暑さを忘れる」でそんなに考えなくなってしまった。今年になってまた猛暑かも!って話になって再び「どうしよ、どうしよ」と慌てだしているんだ、との事。
それでも、なんとか色々対策はそれなりに色々考えているそうです。ほんとに今年はそんなひどいことにならないといいな、と思います。
確かにちょっと夏が暑かったというだけで1万5000人があっさり死んじゃったらこれは大変なことですよね。で、当時騒がれていたのはもっぱらフランスばかりで、他の国はそれほどでもなかった。とはいえ、フランスの周りの国々も陸続きなので天候はそれほど変わらなかったはずです。でも、それほど話題にならずなんとなくフランス人ばかり死者がでたような印象でした。それで、フランス以外の国(イタリア、スペイン、ポルトガルなど)はフランスよりは暑いので暑さに慣れていた、とか、フランスは個人主義なのでこんなことになるのだろうか、と思っていたんですね。
そうしたら、最近のニュースで2003年当時はイタリアでは死者が8000人と発表されていて、フランスの15,000人が最高の人数ということになっていた。しかし、ちゃんとした統計がつい先ごろイタリアで出て、実は死者は20000人だということがわかり、フランスより実は多かったんじゃんということが明るみに出てしまったのです。
それを聞いて同居人のフランス人は「フランスはちゃんとその年に統計を出したけど、イタリア人は仕事が遅いから正確な統計を出すのにこんなにかかったのよ」などと言っている。なんというか、少しは溜飲を下げたような気分なのでしょう。死者が多いのは暑さになれていなかったわけでも、個人主義だったわけでもないんだー、ということですよね。
それが書いてある記事がこの辺。
http://bellaciao.org/fr/article.php3?id_article=16687
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ちょっとこの件に触れられている日本の記事を見つけたのでついでにリンク
「asahi.com: イタリアも猛暑 「100万人が危険な状態」
まあ、とにかく今年の猛暑も心配なようです。
すでに死者も出始めているそうですし。
そこで、この猛暑による死者の特徴は一人暮らしの老人であること、そして都市部で多くの人がなくなったということだそうです。同居人のフランス人が色々語ってくれた話しによると当時も色々この死者については報道されたんだけど、結構悲惨なものがたくさんあったそうです。
例えば亡くなっちゃったんだけど、近所の人がそれを知っているんだけどしばらくそのまま放っておかれた、とか。で、この老人は天涯孤独というわけではなく、子供や孫はいるわけです(同居はしてないだろうけど)。で、その家族はみんなバカンスなのでパリ以外のどこかに出かけたっきりなわけです。そんなんで心配じゃないんでしょうかねえ。
それで、誰か身内が亡くなった人がインタビューで出てたそうなんですが、「だってバカンスで○○へ行く切符とか宿の予約とかももうしちゃったしねえ。いまさら変更なんてできないし、取りやめて帰るなんてねえ」みたいなことを言っていたらしい。しかも、それを堂々とテレビとかラジオのインタビューで答えちゃう人がいるんだからすごいですよねえ。まあ、こんな人ばかりではないとは思いますが、とりあえず日本にはそんな人はいないと思う。というか、仮にちょっとそういう事を思ったとしてもある程度世間体と言うものが抑止力になるような気がする。
別に身体の弱ったおばあちゃんがいる間はバカンスに出かけるのを諦めろとは言わないけど、出かけるんだったら例えばこまめに電話で連絡をして様子を見るとか何かできることはあるでしょうに。どうも、こういう風にインタビューで答えちゃう人はそんなことすらしないようなんですね。それで、おばあちゃんが亡くなってもバカンスを中断して帰ってきたりもしない、と。
まあ、そんな2003年の教訓があるので、今年はまたその惨劇が起こらないようにフランスでは今から色々と対策を考えているようです。とはいえ、同居人曰くあの直後はみんなは「どうしよ、どうしよ」って考えたりしたけど、そのうち「のどもと過ぎれば暑さを忘れる」でそんなに考えなくなってしまった。今年になってまた猛暑かも!って話になって再び「どうしよ、どうしよ」と慌てだしているんだ、との事。
それでも、なんとか色々対策はそれなりに色々考えているそうです。ほんとに今年はそんなひどいことにならないといいな、と思います。