ゴールデンウィーク辺りから一ノ瀬泰造の本を読んでいる。一ノ瀬泰造とは、映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」のモデルとなった戦争写真家である。1970年代にベトナム戦争・カンボジア内戦を追い続け、当時ポル・ポト派の勢力範囲で入ることのできなかったアンコールワットの撮影に挑戦し、わずか26歳で帰ら人となったというドラマチックな運命を辿った人。

最近私はこの作家の本にはまり続けている。彼の写真の中では戦闘シーンはもちろん、戦争中でも普通に営まれているカンボジアの村の人々の生活が愛情を持って生き生きと写し出されています。出版されている本は写真だけではなく、両親や友人、写真関係者に送られた書簡がたくさん収録されていて、それがまた泰蔵の生き様が生き生きと伝わってくる。それを全部ひっくるめてはまっているのだが、なんでこんなにはまってしまうんだろうなあ。というのが自分でも良くわからない程はまっている。

それから、もう一つはまっているのは、歌人の穂村弘の短歌。(5/14の日記参照)一ノ瀬泰蔵と穂村弘に自分が惹かれるどんな共通点があるか、自分でも全くわからない。
はまる場合は何かしら自分の創作にインスピレーションを与えてくれるもの、と言う場合が多いけど、なんで戦争写真が好きなんだろうなあ。私は。ところで「地雷を踏んだらサヨウナラ」は浅野忠信が主演(一ノ瀬泰造役)で、映画の出来も結構いいようだ。映画情報→http://www.to-films.co.jp/index01.html
と言うことで、最近は一ノ瀬泰造というとこの映画を見たからね、と思う人が多いのかもしれないけど、私は映画があるのは後で知ったので、まだ見ていない。見てみたいけど、やっぱり見るのが怖いような気もするし。複雑。