また、昨日も着付けを練習した。これで3回目だけど、だいぶん楽になった。やっぱり慣れなのだろうか。教えてくれている会社の同僚は着付の師範の資格を持っているが、取るのに二年かかったそうだ。自分の国の民族衣装をまともに着られるまでに2年もかかるって言うのはどうだろう?と思ったのだ。

とはいえ、師範なので、ただ着られるだけではなく、色々な帯の締め方が出来るとか、しきたりや着物の部分の名前の知識、それから人に着方を教えられると言うことが要求されるのだろう。それにしても2年とは大変だ。

着物自体は初めての人でも四苦八苦30分くらいかかれば着られるが、要は仕上がりだ。やはり、初心者の人と、うまい人ではきれいに着れているかどうかというのは雲泥の差。帯の結び方の微妙なバランスとか、襟元がちょうど良い角度になっているかとか。だから、初心者が着物を着るとどことなくだらしない、美しくない。では、どこが違うの?というと、襟の交差する角度が違う、とか裾が長すぎるとか短すぎるとか、微妙なニュアンス。これは何回も練習してこつを覚えるしかない。

なんて衣装だ!と思うが、着物は帯の結び方一つとっても沢山の種類があり、一本の帯だけでも日によって結び方を変えたりして、変化をつけられる。そういうところは、例えばヨーロッパの民族衣装と比べると対照的なのではないかと思う。フランスのマリーアントワネットが来ていた時代のドレスなどはデザイン・素材がきっと沢山あるだろうが、衣服を着る方法については結構単純なのではないか、と思うのだ。(背中にチャックがついている?)まあ、コルセットとかしないといけないから、その辺は大変だと思うけど、技術的に細かい加減が要求されるわけではない気がする。

民族衣装は大まかに言って
(1)デザイン豊富(布の切り方、仕立て方の方法)で、着る方法は単純
(2)デザイン(布の切り方)形は同じ、だけど着る方法が豊富
に分かれるような気がするけど、どうだろう?
(1)はヨーロッパのドレス
(2)は日本、インドの民族衣装(インドのもターバン巻いたり、スカーフ巻いたりするのに色々な方法がありそうだから)なんて。
韓国のチョゴリはどうなんでしょう?着るのは難しいのかしら。

2002/07/02追記---ファスナー(チャックは和製英語なのです)が発明されたのは19世紀終わりのアメリカ。だそうです。情報ありがとうございました。