家に帰ったら、食卓の上に白い円柱がどんどんどんと3本立っていた。「?」と思ったら。大きなインスタントコーヒーの空き瓶に入れられた自家製ヨーグルトだった。

母に聞くと、近所のおばさんからヨーグルトのタネをもらったので作ったという。と言っても、一本一リットルある大きな瓶なので3リットル。いくら自家製と言ったってそんなに作ってどうするの。そして、ヨーグルトというと、昔はヨーグルトきのことか、紅茶きのことかなんだかあやしい菌系の健康食品が口コミではやっていたのを思い出した。(いや、きっとあれらも健康には良かったのだろうけど。)

説明書があって京都大学の教授がカスピ海の近くの長寿村から持ち帰ったヨーグルトがもとだと言う代物。半信半疑で食べてみたが、とても素晴らしいヨーグルトだ。味は素直なプレーンヨーグルト。きめがとても細かくて、いきものみたいにプルプルして腰がある。

最初はこれに市販の普通の蜂蜜を少し加えて食べていたのだが、知人からたまたまいただいた北九州産の100%純粋はちみつを混ぜたら、なんとまろやかなこと!やっぱり自然のものはこんなに味が優しくなるのねぇ。はっきり言ってこれに慣れてしまうと、腰のない市販のヨーグルトは食べられなくなってしまうかも。

また、整腸剤にも良く、私もいつもはそういう悩みは特にないのだが、お通じがどんどん良くなってしまった。すごい効き目あり。それよりなにより、3年前カスピ海の近くから旅立ったヨーグルトの菌が口コミで人から人へ渡り、とうとうはるばる我が家までやってきたのだ。ヨーグルトを食べながら遠いカスピ海の長寿村の風景に思いをはせるのもいい。お勧めです。

少し前にはTVでも紹介されていたとのこと。会社の同僚に聞いたら、「え!あのカリブ海のヨーグルトですか?!知ってますよ。是非分けてください!」だって!
カスピ海のヨーグルトについて紹介しているサイト: http://www9.plala.or.jp/caspian/index.html