先日、山手線に乗った。噂で新しい車体で走り始めたと言うのを聞いていたのだが、実際に乗ったのは初めてでした。ポイントは今までドアの横の上部両側に13 インチ位の液晶がついていて、天気予報だとかニュースだとかJRのCMだとかを流していた。今度はドアの上に画面がもっと大きくなった液晶が二つ並んで着いている。大きさは17インチくらいあるのかな。

左側の画面では、従来通りの文字情報&CM。そして、右側の画面は到着駅などの案内である。これがまためちゃめちゃ親切な作りである。まず、次の駅は何駅。これは当然表示される。次に止まる駅が例えば渋谷だったら「渋谷」「シブヤ」「Shibuya」と出る。その後は、山手線の全駅が載った丸い路線図が表示され、それぞれの駅の下に今からその駅に到着するまでの時間が表示されている。

例えば、品川から渋谷方面に乗ると、大崎駅2分、五反田駅5分・・・渋谷駅15分(正確な分数は忘れた)と表示されるのである。さすがに表示されているのは円の半分くらい行った駅まで。それ以上は逆回りで行く方が早いと言うことだろう。それを見ると、ああ、渋谷までは15分かかるんだな。と言うことが分かる。

そして、次の大崎駅に到着すると、その円の表示は一駅ずつずれて、五反田駅3分、目黒駅5分と表示される。もちろん英語でも表示されるので、海外から旅行に来た人たちなどにはとてもわかりやすいだろう。東京の交通機関というのはたとえ日本人であれ、他の土地から来た人にとっては複雑きわまりやすいらしいので、こうしたガイドがあればかなり助けになるだろう。って言うか、純東京っ子の私でも迷うことはあるから当然だろう。

まあ、とにかく親切なんです。かゆいところに手が届きそうなサービス。中にはは過剰だ!って言う人もいるだろう。私は、この親切極まりない液晶パネルを見て、イギリスの電車に乗ったことを思い出してしまった。だいたい、イギリスに行った人は経験あると思うが、なんだかイギリスの電車はルーズだ。(イギリスと言う国があまりルーズな印象がないため、余計に印象に残る。)

まず、時間通りに電車がこない、は朝飯前。その他、私が体験したのは、
・A駅行きの電車に乗ったつもりだったのに、途中のB駅で急に「この列車は当駅止まりです」となって、見知らぬB駅に降ろされて、A駅方面の電車はこちらです、と言われる。(でも、その列車はなかなかこない)
・A駅行きの電車を待っていたら、いつの間にかホームの表示が「次の電車はB駅行き」になっている。(急に変更になったらしい)
・途中の駅でずーっと止まっている。(トラブルがあったのか、列車のダイヤが急に変更になったのか)もちろん、あと2分で発車します。とかこの電車はどこどこ行きですなどというアナウンスは一切ない。ホームにある電光掲示板で記される行き先と発車時刻のみが頼り。

あの時は1時間半で着くところを、なんだかんだで3時間近くかかった気がする。でも、世の中そんなもんでしょう、と思っていたので大して腹も立たなかった。世界の国の中でどちらかと言えば、イギリスみたいな感じが多数はなんじゃないでしょうか。日本のように親切というか律儀なのってきっと少数派だろう。とても親切な山手線。ぜひ世界に誇りましょう。