今日は「夜を賭けて」という映画を見てきました。在日朝鮮・韓国人を描いた映画です。舞台は1958年大阪。大阪城のすぐわきのところに住み着いた在日の人達を生き生きと描く作品。主役は山本太郎なんだけど、もうはまり役。いやー、かっこいいヒーローを演じています。こてこての関西弁で「どついたるねん!」系のセリフが似合うしねーー。

ストーリーは大阪城の敷地内に大阪兵器廠があって、戦後10年以上経過した1958年になっても放置されていた。そこに埋まっているクズ鉄を持ち出して売り、生きていこうとする。私は、全然在日の人達が日本でどんな生活をしてたのか、とか知らなかったのでとても新鮮だった。結局最後はバラック建てのような家を寄り添うように建てて住んでいたところに火を放たれて強制退去させられてしまいます。(国有地のような所に勝手にすみついていたので)

とはいえ、虐げられた人々を描くみたいなのではなく、あくまでも明るい描き方です。また、こってこての関西弁っていうのが明るさを引き立てているんだと思う。(東京人の私には少なくともそう思える。)

このクズ鉄が元で大阪に小さな町工場が沢山できて、大阪の鉄産業の発達の元になったのだという。なんだかんだ言ったって、フランスとイギリスがバラ戦争やら100年戦争の時代から争ったり、深い関係があったように、朝鮮半島からは仏教伝来の時代からどんどん日本列島に人が入ってきていろいろな影響を日本に与えて、今日の日本が出来上がっているといってもいい。陰に日向に朝鮮半島と日本の歴史は深いつながりを持っているんだなーーと改めて思いました。