日曜日の笑っていいとも増刊号を見ていたら、テレフォンショッキングに千原浩史(お笑いの人?)が出ていて、趣味が裁判の傍聴とのことでした。しかし、渋い趣味だね。これが、また話を聞いたら面白いんだわ。(本人の語り方も面白いっていうのもありますが。)

でも、裁判の傍聴っていう趣味をどんなきっかけで始めたんでしょうね。すごく興味があります。その辺をご本人にぜひ聞いてみたい(笑)。

最高裁なのか地方裁なのかよくわかりませんが、当日ふらっと行って、今日はこの法廷でこういう裁判、こっちの法廷では・・みたいなお品書きみたいなのを見て、どれを見るか決めるそうです。で、どんなのを見るのが面白いんですかというタモリの質問に対して「窃盗でもなんでもいいんですよ」って言ってました。刑事事件を主に見ているんでしょうね。(民事も誰でも見られるのかな?よく知らないけれど) 時間があれば、傍聴のはしごをするそうです。

で面白いのは風俗関係の裁判で検察とかがまじめに「どこそこのセーラームーンでは」とかって店名をちゃんと呼んだりするのが面白いって言ってました(っていうか、検察官にしてはそれが仕事なんだからし方がないですよねえ)。なるほどねー、それは面白そうだわ。そして、裁判では被告の表情とか、とにかくいろいろやり取りが人間ドラマらしいんですね。そういうのがとても面白いらしいです。確かに、人間ドラマでも実話ですからね。実感ありまくりですよね。

で、そんな別に特に世間から注目されているわけでもない裁判だと傍聴人が自分一人っていうのも往々にしてあるそうです。確かに、物好きって言えばそうですよね。被告の人が入廷するときにどうしても自分が座っているところは見えるそうです。すると被告人が自分を見つけて「うわ!」って驚かれちゃうこともあるそうです。確かに、裁判の傍聴は誰でもしていいですよ、っていうことになってるかもしれませんが、被告人にしてみれば全然無関係な人が突然来て自分の裁判を(まあ、他人事で)眺めているんだから、何か心中複雑ですよね。

千原さんは覗き趣味的ところもあるのかもしれないけど、人間が好きなんだろうな、となんとなく思いました。しかも無料ですからね。無料で人間ドラマを堪能するってことなのでしょう。まあ、被告とかにしたらたまらないだろうけど。

世の中、フィクションを堪能してられるのってある意味幸せだな、って思います。実は石井ターニャさんのお父様石井鉱基氏の殺人事件の詳細でおかしな点、とかって言うのを聞いていたら、ああ、世の中の推理小説を現実世界でやってるんだな、と思いました。小説の世界だと思ってたんですけど、ああ、リアルにもそういうのがあるんだ、って。で、人は推理小説を読みながら犯人探しをして、楽しむわけですが、そこで頭使って楽しむなら現実にたくさんそういう事件があるぞーって思いました。でも、実際に解き始めちゃったらもしかして怖いことが出てきて身の安全が確保できなくなるかもしれないから、安全な推理小説を楽しむのかもしれませんが。

国松元警察庁長官の事件だってそうなんでしょうし。

そういうわけで、現実に進行している人間ドラマはたくさんあるんですね。どなたもそうだと思いますけど。なんとなく思うけどやっぱり連ドラ見たりしてられるのはある意味平和なのかなと思う。現実生活がすでにいろいろなことがあってドラマに満ちていたら、わざわざまたテレビでドラマ見る気になれないかもしれないですね。あとは、自分に起こっている人間ドラマとテレビのドラマが重なっていろいろなことを感じるというのもあるかもしれませんね。あとは、自分の憧れることがドラマの中で進行していて、疑似体験をしたいというのもドラマの大切な役割の一つでしょうね。現実の真実を掘り下げる役目をフィクションのドラマが担うというのが理想的な役割でしょうか。

とりあえず、裁判傍聴ってなんか面白そうだけど、私なら特に関心があるテーマが含まれているというのでなかったら、見知らぬ人のはやっぱり傍聴するのは申し訳ないとか思っちゃうかなー