同居人のフランス人が「東京見物したいけど、どこがいいかしら?」と言っていた。東京在住だけど、在住なだけに「いつでもいけるわ」って気分になってしまって結局訪れていないところが色々あるとのこと。それって、私も人のこと言えませんが。よく東京の人が「自分は東京に住んでいるけど東京タワーって上ったことないんだよねー」とか言うパターン。ちなみに私は行ったことありますよ!と言ってもやっぱり東京観光をする友達の案内だったりっていうのはありますが。
それで、東京観光と言ってもとりあえずお台場だとか銀座だとか浅草だとか渋谷だとかっていう本当に東京に観光に来る人たちが行くところのレベルはさすがにもう行っちゃってるので、それでも東京にはまだ面白いところがあるはずだ、と言うので「どこがいいかしらねー」と二人で考えていました。
最初は東京都庭園美術館とかっていうまともなところを考えていたのですが、そういえば寄生虫の博物館がその辺にあったような、と思い出しました。
それで、私は「目黒寄生虫館」を教えてあげました。
「寄生虫だけの博物館がある?なにそれ?」
と彼女は最初は理解不能でしたが、このサイトのトップページを見せたら涙を流しながら笑い死にしていました。C'est incroyable!(信じられないっっ)って感じでした。
で、結局、ここは私も行ったことがないのだけど、噂ではカップルで行く割と有名なデートスポットだったような気がするって言う話をしていたら「日本人のカップルってどういう感覚してるの???」ってすごく不思議がってました。「寄生虫がロマンチックなのかしら」と。
「試しに職場の人に聞いてみなよ、みんなこの博物館のこと知ってるから」って言ったら(いやーー、わりと有名だと思うのですけどね)、「日本人っておもしろーーーーい」って心底思っているみたいでした。
それで、見てみたらサナダムシをデザインしたTシャツとかが売っているのですね。またもやそれを見て彼女は笑い死にをしていました。
ちなみにフランス語でもetre mort de rireと「笑い死ぬ」という単語があるのを思い出しましたが、いや、それはさておき。
それで、こういう博物館ってフランスにもあるの?って聞いたら、「うーん、聞いたことないなー、ないんじゃないかなー」と言ってました。私ももしかしたらどこかに良く探せばあるかもしれないけど、カップルの定番デートスポットにはならないだろうなと思いました。それで、「フランスでもこういうのはもしかしたら作る人はいるかもしれないけど、あくまでもジョークであってまじめにはやらないな」と言っていました。
そうなんですよね。私は日本人のいいところってばかばかしいことをまじめに追求できる所だと思うんですよね。あまりこれはお金にならなそうだからやるのはやめよう、とかって事はなくて割と淡々と追求できてしまえるような気がするのです。これが日本のユーモアの底力だと最近勝手に思っています。なんか無邪気っていうかね。
昨日、べき乗と信頼通貨についてという集まりに行ってまして、
(なんだそれは?と言う方はこちらを参照)
まあ、そこでクリエイティブ・コモンズというのに関わっている方が来ていて(はい、私はまだこのクリエイティブ・コモンズって何かよくわかってません!が、著作権に関わる意義深い活動らしい。)、日米の著作権感覚の違いみたいなものを話してくれてました。
例えば、あるマンガとか新撰組でもいいけど、そういうのをベースにした同人誌文化が日本では非常に盛り上がって現在の色々な文化の発展になっていると思うのですが、そもそも著作権的に考えるとアメリカの感覚ではこういうのはあり得ないそうです。日本は非常にそういう点でおおらかだ、と。
そう、無邪気の次におおらかっていうのもあると思うなと思いました。「著作権がどうのこうの」とかけちけちしたことは言わない(それがいいかどうかは別としてですが)。純粋に「ああ、新撰組が好きだ。土方歳三が好きなんだ。いや私は渋いところで山南敬助だ。」とか「ベルバラが好きだ!」という気持ちで色々なマンガとか小説を作ったりするわけですよね。
それで、ちょっと話を元に戻しまして、寄生虫館を面白がるという感覚は非常に日本のユーモアではないかしら、と思っているのです。そうしたらなんとこんなサイトまでありました。
「ニッポンの歩き方」
説明は
「日本の怪し気なスポットを、有名所として外国人に紹介するためにつくったこのページ。外国人に間違った日本を広めるのが本来の趣旨だったのですが、秘宝館マニアなページになってます。」
となっております。ここにリストアップされている場所を見ていると、これも日本のユーモアの一角じゃないかなあ、なんて思ってしまうのですね。
まあ、そんなことを考えていた今日この頃でした。
それで、東京観光と言ってもとりあえずお台場だとか銀座だとか浅草だとか渋谷だとかっていう本当に東京に観光に来る人たちが行くところのレベルはさすがにもう行っちゃってるので、それでも東京にはまだ面白いところがあるはずだ、と言うので「どこがいいかしらねー」と二人で考えていました。
最初は東京都庭園美術館とかっていうまともなところを考えていたのですが、そういえば寄生虫の博物館がその辺にあったような、と思い出しました。
それで、私は「目黒寄生虫館」を教えてあげました。
「寄生虫だけの博物館がある?なにそれ?」
と彼女は最初は理解不能でしたが、このサイトのトップページを見せたら涙を流しながら笑い死にしていました。C'est incroyable!(信じられないっっ)って感じでした。
で、結局、ここは私も行ったことがないのだけど、噂ではカップルで行く割と有名なデートスポットだったような気がするって言う話をしていたら「日本人のカップルってどういう感覚してるの???」ってすごく不思議がってました。「寄生虫がロマンチックなのかしら」と。
「試しに職場の人に聞いてみなよ、みんなこの博物館のこと知ってるから」って言ったら(いやーー、わりと有名だと思うのですけどね)、「日本人っておもしろーーーーい」って心底思っているみたいでした。
それで、見てみたらサナダムシをデザインしたTシャツとかが売っているのですね。またもやそれを見て彼女は笑い死にをしていました。
ちなみにフランス語でもetre mort de rireと「笑い死ぬ」という単語があるのを思い出しましたが、いや、それはさておき。
それで、こういう博物館ってフランスにもあるの?って聞いたら、「うーん、聞いたことないなー、ないんじゃないかなー」と言ってました。私ももしかしたらどこかに良く探せばあるかもしれないけど、カップルの定番デートスポットにはならないだろうなと思いました。それで、「フランスでもこういうのはもしかしたら作る人はいるかもしれないけど、あくまでもジョークであってまじめにはやらないな」と言っていました。
そうなんですよね。私は日本人のいいところってばかばかしいことをまじめに追求できる所だと思うんですよね。あまりこれはお金にならなそうだからやるのはやめよう、とかって事はなくて割と淡々と追求できてしまえるような気がするのです。これが日本のユーモアの底力だと最近勝手に思っています。なんか無邪気っていうかね。
昨日、べき乗と信頼通貨についてという集まりに行ってまして、
(なんだそれは?と言う方はこちらを参照)
まあ、そこでクリエイティブ・コモンズというのに関わっている方が来ていて(はい、私はまだこのクリエイティブ・コモンズって何かよくわかってません!が、著作権に関わる意義深い活動らしい。)、日米の著作権感覚の違いみたいなものを話してくれてました。
例えば、あるマンガとか新撰組でもいいけど、そういうのをベースにした同人誌文化が日本では非常に盛り上がって現在の色々な文化の発展になっていると思うのですが、そもそも著作権的に考えるとアメリカの感覚ではこういうのはあり得ないそうです。日本は非常にそういう点でおおらかだ、と。
そう、無邪気の次におおらかっていうのもあると思うなと思いました。「著作権がどうのこうの」とかけちけちしたことは言わない(それがいいかどうかは別としてですが)。純粋に「ああ、新撰組が好きだ。土方歳三が好きなんだ。いや私は渋いところで山南敬助だ。」とか「ベルバラが好きだ!」という気持ちで色々なマンガとか小説を作ったりするわけですよね。
それで、ちょっと話を元に戻しまして、寄生虫館を面白がるという感覚は非常に日本のユーモアではないかしら、と思っているのです。そうしたらなんとこんなサイトまでありました。
「ニッポンの歩き方」
説明は
「日本の怪し気なスポットを、有名所として外国人に紹介するためにつくったこのページ。外国人に間違った日本を広めるのが本来の趣旨だったのですが、秘宝館マニアなページになってます。」
となっております。ここにリストアップされている場所を見ていると、これも日本のユーモアの一角じゃないかなあ、なんて思ってしまうのですね。
まあ、そんなことを考えていた今日この頃でした。
といった話はさておき。寄生虫博物館は、確か自らのお腹の中にサナダ虫を飼っておられる程寄生虫大好きな方が館長さんだか、作った人だかだそうですね。まさに寄生虫マニア、いえ、むしろ完全な寄生虫オタクです。でもこれからはそういった独自の個性的な価値観を持った方が、より高い価値を持つ時代になりつつあるのではないかと考えています。つうか寄生虫博物館がある時点でもうなってるし(笑)日本のこういうところ、本当にいいですよねえ。