フランス人と同居していると言うと最初は私がフランス人とつき合っていると思うらしく「えーーー!彼がフランス人なんですか?すごいですね!」みたいなリアクションなのだけど、「あ、いえ、女の子とですから。」と言うと今度は「ええーー、そうなんですか!大変そうですね!」というリアクションに変わることも多い。
大変そうだ、とは一体なんぞや。それは、一般にフランス人の女性が「気位が高くてつき合いにくそう」というイメージが浸透しているためなのです。そして、その評判は残念ながら当たっていることも少なくはない。逆にフランス人の男性がほかの国籍の白人男性と同様「甘い言葉をささやいて、優しくしてくれそう」などというイメージを持たれているのとかなりギャップがあります。
そして、フランス人と仕事をしてエライ目に遭ったという話も時々聞いたりするので、まあそういうイメージを持たれてしまっても仕方がないかな、と思うし実際フランス人の女性とつき合った経験のある日本人の男の人(これはこれでパーセンテージ的に言うとかなり少ないケースかもしれない)も「いやーー、フランス人の女性とつき合うのはエネルギー要りますよーー。でも、そこがいいんですけどねー、はっはっはっ。」などと言っているのと聞いたこともある。
それで、同居人の彼女がフランス人女性がそういう評判をとっていることについて思い知らされる度に「snif, snif (クスンクスン)」とやっている(笑)。彼女が一人で頑張ってフランス人女性のイメージを変えるのはなかなか大変ですよ。(笑)
まあ、それはそれとして、結局男性も女性もフランス人よりは日本人の方が穏やかなのだという傾向はあるのかもしれない。そして、実は事の本質は気位が高いとかヒステリックというのを超えて結局は「文句が多い」という事に行き着くのかもね、と言う話になった。
それで、先日までしばらくここに滞在していたニースから来た彼女のお友達がいて一日私は観光につき合ったのだけど、まあ彼女自身はとても教養もあって色々話題も豊富で話していて楽しかったことは楽しかったのだけど、帰り道に彼女が滞在中に日本で利用した団体ツアー(一泊で京都・奈良、日帰りで日光)の時の文句をずーーーーーーーーーーーーーーっと話され続けて正直言って最後は辟易してしまった。
主にその旅行会社のやり方の下手なところをずーーーーーーっと文句を言い続けているのだけど、こっちとしては外国人から日本人(我が同胞!?)の悪口を聞かされ続けているわけで、おいおい話しているあなた、正義感たっぷりに文句を言い続けてはいるが、その辺の配慮とかはないわけね?とかは思ったりしましたが(笑)。私はお人好しだからフランス人に面と向かって「フランス人ってトイレに行っても手とか洗わない人がほとんどだよね。信じられなーい。」とか言ったりしませんが(笑)。
まあ、しかし私が知っているフランス人全員がこういう感じな訳ではない。割とテキトーな人もいるけど、しかし全体的に見てやっぱり文句は多いかもしれない。同居人の彼女はそのニースのお友達とは長年来の付き合いなのだけど、ニースの彼女が文句が多いというのは今回日本で暮らしはじめて彼女に久しぶりに会って初めて認識したとのこと。要するにフランスにいた間は彼女のことをそんなに文句が多い人だとは思っていなかったみたい。日本の生活に慣れた感覚で彼女にあったら初めてそう感じたと言うことなのですね。と言うことは、やはり相対的に考えて日本人の方がフランス人より文句が少ないという事なのでしょう。
しかし、ここで「文句を言う」事についての価値観の違いがあるんだなあ、と感じた。向こうでは余り抗議とかしないでお人好しに「あ、そうですか」と受け入れてしまったり、なあなあで済ましたりというのは結局相手に付け入る隙を与えたり、抗議する能力がないとみなされてバカなやつだと思われることがあるので、余り文句を言わない人は「Il est gentil.(彼は親切だね、優しい人だね)」となるのだけど、それは必ずしも褒め言葉ではないのだ。逆に言うと「適切な時に抗議できない愚かなやつである」という意味になりかねないとのこと。
確かに彼女の文句(愚痴)の種類も確かに正義感に照らしてこう言う風におかしい!という類いのものが多かったかもしれない。それで、まあ、確かに日本人に足りないのはそう言うところかもしれないな、と思うけどフランス人の方はそれはそれでやり過ぎなのである。なんでもかんでもとりあえず文句を言わないとバカだと思われちゃうから文句を言っとく、ということで文句を言っている場合も多々ある感じ。
そんなやり過ぎ感はあるにしても、今までのフランス人の歴史を作ってきた根底にはこの意識が結構あるのかもしれない。フランス革命にしてもそうだし、去年の年金改革の時の全土を吹き荒れたストライキの嵐もそうだし、アメリカに抗議してマクドナルド焼き討ちしたり、大臣の家の電気の線だけ切って電気がいかないようにしたりというあのえも言われぬポテンシャルの根底はこういうところにあるのだなあ、と思いました。
まあ、要するに「ポジティブに文句を言う(抗議をする)」って事に関して日本人はなさ過ぎ、フランス人は過剰って事だとは思うんだけど。
まあ、そんなことを考えながら私もある程度は上手に「ポジティブに文句を言う」事ができるようになったらいいな、と思った。
あ、ネガティブに文句言うのはいやですよ。ツキが落ちるから(笑)?
大変そうだ、とは一体なんぞや。それは、一般にフランス人の女性が「気位が高くてつき合いにくそう」というイメージが浸透しているためなのです。そして、その評判は残念ながら当たっていることも少なくはない。逆にフランス人の男性がほかの国籍の白人男性と同様「甘い言葉をささやいて、優しくしてくれそう」などというイメージを持たれているのとかなりギャップがあります。
そして、フランス人と仕事をしてエライ目に遭ったという話も時々聞いたりするので、まあそういうイメージを持たれてしまっても仕方がないかな、と思うし実際フランス人の女性とつき合った経験のある日本人の男の人(これはこれでパーセンテージ的に言うとかなり少ないケースかもしれない)も「いやーー、フランス人の女性とつき合うのはエネルギー要りますよーー。でも、そこがいいんですけどねー、はっはっはっ。」などと言っているのと聞いたこともある。
それで、同居人の彼女がフランス人女性がそういう評判をとっていることについて思い知らされる度に「snif, snif (クスンクスン)」とやっている(笑)。彼女が一人で頑張ってフランス人女性のイメージを変えるのはなかなか大変ですよ。(笑)
まあ、それはそれとして、結局男性も女性もフランス人よりは日本人の方が穏やかなのだという傾向はあるのかもしれない。そして、実は事の本質は気位が高いとかヒステリックというのを超えて結局は「文句が多い」という事に行き着くのかもね、と言う話になった。
それで、先日までしばらくここに滞在していたニースから来た彼女のお友達がいて一日私は観光につき合ったのだけど、まあ彼女自身はとても教養もあって色々話題も豊富で話していて楽しかったことは楽しかったのだけど、帰り道に彼女が滞在中に日本で利用した団体ツアー(一泊で京都・奈良、日帰りで日光)の時の文句をずーーーーーーーーーーーーーーっと話され続けて正直言って最後は辟易してしまった。
主にその旅行会社のやり方の下手なところをずーーーーーーっと文句を言い続けているのだけど、こっちとしては外国人から日本人(我が同胞!?)の悪口を聞かされ続けているわけで、おいおい話しているあなた、正義感たっぷりに文句を言い続けてはいるが、その辺の配慮とかはないわけね?とかは思ったりしましたが(笑)。私はお人好しだからフランス人に面と向かって「フランス人ってトイレに行っても手とか洗わない人がほとんどだよね。信じられなーい。」とか言ったりしませんが(笑)。
まあ、しかし私が知っているフランス人全員がこういう感じな訳ではない。割とテキトーな人もいるけど、しかし全体的に見てやっぱり文句は多いかもしれない。同居人の彼女はそのニースのお友達とは長年来の付き合いなのだけど、ニースの彼女が文句が多いというのは今回日本で暮らしはじめて彼女に久しぶりに会って初めて認識したとのこと。要するにフランスにいた間は彼女のことをそんなに文句が多い人だとは思っていなかったみたい。日本の生活に慣れた感覚で彼女にあったら初めてそう感じたと言うことなのですね。と言うことは、やはり相対的に考えて日本人の方がフランス人より文句が少ないという事なのでしょう。
しかし、ここで「文句を言う」事についての価値観の違いがあるんだなあ、と感じた。向こうでは余り抗議とかしないでお人好しに「あ、そうですか」と受け入れてしまったり、なあなあで済ましたりというのは結局相手に付け入る隙を与えたり、抗議する能力がないとみなされてバカなやつだと思われることがあるので、余り文句を言わない人は「Il est gentil.(彼は親切だね、優しい人だね)」となるのだけど、それは必ずしも褒め言葉ではないのだ。逆に言うと「適切な時に抗議できない愚かなやつである」という意味になりかねないとのこと。
確かに彼女の文句(愚痴)の種類も確かに正義感に照らしてこう言う風におかしい!という類いのものが多かったかもしれない。それで、まあ、確かに日本人に足りないのはそう言うところかもしれないな、と思うけどフランス人の方はそれはそれでやり過ぎなのである。なんでもかんでもとりあえず文句を言わないとバカだと思われちゃうから文句を言っとく、ということで文句を言っている場合も多々ある感じ。
そんなやり過ぎ感はあるにしても、今までのフランス人の歴史を作ってきた根底にはこの意識が結構あるのかもしれない。フランス革命にしてもそうだし、去年の年金改革の時の全土を吹き荒れたストライキの嵐もそうだし、アメリカに抗議してマクドナルド焼き討ちしたり、大臣の家の電気の線だけ切って電気がいかないようにしたりというあのえも言われぬポテンシャルの根底はこういうところにあるのだなあ、と思いました。
まあ、要するに「ポジティブに文句を言う(抗議をする)」って事に関して日本人はなさ過ぎ、フランス人は過剰って事だとは思うんだけど。
まあ、そんなことを考えながら私もある程度は上手に「ポジティブに文句を言う」事ができるようになったらいいな、と思った。
あ、ネガティブに文句言うのはいやですよ。ツキが落ちるから(笑)?
ドゴールはいるし
面白い!
引用>向こうでは余り抗議とかしないでお人好しに「あ、そうですか」と受け入れてしまったり、なあなあで済ましたりというのは結局相手に付け入る隙を与えたり、抗議する能力がないとみなされてバカなやつだと思われることがあるので、余り文句を言わない人は「Il est gentil.(彼は親切だね、優しい人だね)」となるのだけど、それは必ずしも褒め言葉ではないのだ。逆に言うと「適切な時に抗議できない愚かなやつである」という意味になりかねないとのこと。>引用
騙されやすい日本人 新潮文庫 宮脇 磊介
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は必読だね
『日本の政治家達は「ナイーヴ(騙され易く)」で「ガリヴァント(浅はかで軽薄)」だと陰口を叩かれていると言う。本当なら大変な屈辱だと憂慮される。 』