先日、友人たちがうちに遊びにきて、お茶をしながらわいわい話していた。そのうちほどなくして同居人のフランス人が帰ってきた。それで、その時来ていたメンバー4人のうちでは英語が話せる人2名だった。なんとなくフランス人の彼女も会話に加わってくれたけど、初対面だし私を含めた残りの5人はついつい日本語になってしまってちょっと大変な感じ。
で、NちゃんのだんなさんHくんが突然そのフランス人に対して「フランス人に常々聞きたいと思っていたことがある!」と言い出した。なんだろうと思ったら「マルクスは何の人(一応職業を聞いたらしい)?」という質問であった。
ほかの日本人はそんなこと特に考えたこともないから「えー?実は新聞記者?」とか訳の分からないことを答えていたが、さすがフランス人のその彼女、教養があるのでしばらく考えてから「Hmmm, il est penseur.(思想家だと思う)」と答えた。質問をしたHくんは「うーん。」と半分満足げな様子。要するに何が言いたかったのかと言うと、「日本ではマルクスは経済学者だと思われているけど実は哲学者なんだよ」という事らしい。それを、フランス人の理解はどの程度か知りたかったらしい。思想家と哲学者はどう違うかと言われれば微妙ですが経済学者よりは意味が近いだろう。
まあ、社会主義とか共産主義とか考えたんだからなんか経済学者のような印象がありますが。確かに思想家だとは思ってなかったな。やっぱりその辺で日仏の教育が少し違うのかしら、などと思いました。
で、NちゃんのだんなさんHくんが突然そのフランス人に対して「フランス人に常々聞きたいと思っていたことがある!」と言い出した。なんだろうと思ったら「マルクスは何の人(一応職業を聞いたらしい)?」という質問であった。
ほかの日本人はそんなこと特に考えたこともないから「えー?実は新聞記者?」とか訳の分からないことを答えていたが、さすがフランス人のその彼女、教養があるのでしばらく考えてから「Hmmm, il est penseur.(思想家だと思う)」と答えた。質問をしたHくんは「うーん。」と半分満足げな様子。要するに何が言いたかったのかと言うと、「日本ではマルクスは経済学者だと思われているけど実は哲学者なんだよ」という事らしい。それを、フランス人の理解はどの程度か知りたかったらしい。思想家と哲学者はどう違うかと言われれば微妙ですが経済学者よりは意味が近いだろう。
まあ、社会主義とか共産主義とか考えたんだからなんか経済学者のような印象がありますが。確かに思想家だとは思ってなかったな。やっぱりその辺で日仏の教育が少し違うのかしら、などと思いました。
「penseur」って哲学者って意味なんですか?うーん、かっこいいですね。パスカルの「パンセ」と同根の言葉ですよね?いいなぁ。
マルクスはどうだったか知りませんが、結構昔の欧州ではかなりの数の人が働く必要がないという状況だったらしいですね。確か19世紀のイタリアに旅行して帰ってきたイギリス人の物語を読んでいたら。
「ええ、僕は働いたことがありません。」
というセリフが出てきてのけぞりました。求婚にきて、娘の親へ自分を紹介するのにですよ!
「カラマーゾフの兄弟」たちも地主階級ですから、自分の糧を得るために働いたことはない人たちなんですよね。だから、あんなに悩み苦しめるのか、「大審問官」とか書けちゃうのか...
これも確か19世紀にインドあたりへ赴任した若い外交官の手記かなにかで(記憶がものすごくあいまい)、
「こちらへ赴任してきてから忙しくてしょうがい。日に5時間も働かさせられている。クリケットにいつも遅れてしまう。」
とかいうことが書いてあったような気がします。
不景気になっても、増税されても、国の財政が破綻しても、コマネズムのようにしゃかりきに働かなきゃ暮らしていけないという現代日本の状況はどういうもんなのかと、彼我の差に唖然としてしまいます。