ひさしぶりにキムタケさんのKfiClubのイベントに行ってきました。そこで聞いた話で印象に残った話を一つ。
それで、私も年金のことは以前に比べれば比較的色々なことがわかるようになったのですが、その他の分野については依然としてなかなかまだまだなんです。いろいろ最近話題になっている郵政民営化についても同様です。そこで、郵政民営化についてのこんな説明を聞いてなるほどーと納得しました。

というのは、郵貯っていうのは一応ほかの金融商品に比べたら簡単で安全性の高い堅実なものだっていうことになっているから世の中の人たちが色々と利用しているのですが、結局郵貯で集められたお金は国債などを買って運用されているわけなので、実情が見えにくい。だから民営化されたら郵貯というのは個人国債を買うところとシンプルにすればいいんじゃないの?というお話でした。

郵貯で集められたお金がそのあとどうなっているか分からないから、堅実な商品=郵貯ってうイメージだからみんな郵貯を使うのであって、それが個人国債を買うってことなんだってはっきりわかったら、それはやっぱり人々の行動は変わるんだろうなあとは思うんですが。いや、このカラクリは別に国は隠れてやっているわけではない。調べようと思えば調べることができる程度の事実ですが、郵便局に行って郵貯のポスターにはっきりそう書いてあるわけじゃないから、何も知らない人はやっぱりそういう事は知らないままになってしまいますよね。

実際、私だったらやっぱり「国債買いましょう!」って言われたら、お金の運用のド素人としてはちょっと債券ってところでもう既に「なんか恐そう。。。」って二の足を踏んでしまうでしょう。安全で簡単な郵貯愛好家の人だったらなおさらだと思います。しかも、こんだけ借金がたくさんあるよ、って最近は話題に上ることも多い国債が(イメージ的なレベルで言ったら)郵貯と比べて堅実な金融商品だって感じはぜんぜんしませんし。

まあ、なんていうか、世の中と言うところは目に見えるところと実質の正体が結構違うものが沢山あって、その実質を知らないままに暮らしているのと、そういう事を知りながら暮らしていくのでは全然認識って変わってくるよなあ、というのをしみじみ思ったのでした。