そして、私が行っている精神分析の先生は分析オタクである。なんでもかんでも分析してしまうんですよ。 だんなさんがタルコフスキーの映画が好きだと言うことでタルコフスキーの映画を何本かビデオで借りてきてみたそうです。で、作品を見ながら分析して、タルコフスキーの性格とか成長過程がどんなだったかを予想していたんだそう。そういうのノートに取りながら?のかの偉大なタルコフスキーの作品見るのってどうよ、っていういうのはこの際なし。芸術作品は自分の好きなように鑑賞すれば良いのですから。
で、後日たまたまタルコフスキー特集みたいなのをNHKかなんかでやっていたので、見たんだそうです。そうしたら、その分析結果がほとんど当たってたそうです。いやー、なんかすごいですねえ。当ててどうすんだ、って話はありますが、とにかく分析しているのがその先生にとっての喜びなんだからそれでいいんでしょう。

人によっては分析されて自分の嫌な部分とか人には知られたくない部分とかが明るみに出るのが嫌だって言う人はいますよね。でも、結局人に知られたくない部分って言うのも、知られたくないと思うようになった何か原因があったりするのだろうし、嫌な部分というのもその成長過程で何かへの反動でできたものかもしれないので、それが明るみに出たから自分は人格の悪いところが見えてしまったとかっていう話ではないんでしょうね。

いま巷でしきりにホリエモンは拝金主義でその辺がちょっと・・・とかっていう人も多かったりするけど、ホリエモンさんがそこまでお金に執着するようになった背景にはそれなりの原因となる色々なことがあるからってだけなんでしょうね。それを指して「人間としてどうか」とか「好きになれない」とか「尊敬できない」という話とはまた違うのかも。逆にそこまで自分を突き動かすすごいパワーを発揮して今や日本の社会をぐるんぐるんとかき混ぜてしまうほどなのですから、成長過程の色々な影響から来る反動ってすごいんだなあ、と思います。でも、それも実はホリエモンさんが3歳までの間に何らかのことが起こってああ言う風に育っていったとしたら、それはそれですごいなあと思います。だってお金のことなんて3歳以前に概念として理解できないことだろうしね。