健康とは
「健康とは身体的、精神的、社会的、かつ霊的(スピリチュアル)に完全なひとつの幸福のダイナミカルな状態を意味し、決して単なる病気や障害の不在を意味するものではない。」
(WHO:世界保健機構にて、1999年に健康憲章改定案として提案された新しい定義)
http://www32.ocn.ne.jp/~homecoming/kenko.html
ネットを徘徊していたら、こういうのを見つけました。
以前にWHOの健康憲章についてエントリを書いたことがあったので。
そうしたら、これはそのときエントリの中で取り上げた健康憲章の改定案なんだそうです。
身体的、精神的、社会的というのは従来の通りですが、今回はそれに霊的(スピリチュアル)にという言葉が追加されている。これはすごいことですねえ。スピリチュアルという言葉で眉唾な扱いを受けそうなものですが、国際機関でまじめにこの文章が検討されているんですね。霊的に健康ってどんな状態でしょう。なにものにも祟られてないとか、いや、そんな低レベルな表現じゃなくてね(笑)。霊的に健康ってうーん、なんかピンときませんが、とにかくWHOの定めるところの健康という概念のレベルがますます高いものになっているということは言えるかもしれません。
とはいて、これはあくまでも改定案なので、本番では却下される可能性もあるし、この文章を見つけたのが日本語のWHOと特に関係のないウェブサイトだったので、本家へ行ってその該当の文章を探してみました。
いやー、ちょっと苦労してやっと見つけました。
このページにリンクされている「EB101/7」と言う項目の
この文書です。
原文はこれ
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
ちなみに上記のダイナミカルな状態(原文ではdynamic state)というのは、上記の訳では「なんじゃらほい」と言う感じですが、要は病気から健康への状態が連続的になっていて、ここからが健康でここからが病気ね、という仕切りがどこかにあるわけではないということだそうです。これは確かにそうですね。私も今は病気、今は健康とか思いがちな性格なのでちょっと心にとめておこうと思います。
ちなみにこの文章のスピリチュアルの部分について厚労省はどう取り扱って良いのやら戸惑っているとかいないとか。そりゃあ、まあ当然でしょうねえ。こういう感覚はまだそれほど一般的でないかもしれませんし。
それでもって、霊的(Spiritual)に幸福な状態を目指すというなら、そのためにWHOはどんな活動をしているのかも興味があります。身体的にならワクチンを配ったり、精神的にというのはその類の調査をしてレポートを出して提言をしたり、勧告をしたりしているのでしょう。霊的な健康に関してのWHOによる活動ってなんだか想像がにわかにはつかないですよねえ。うーん、気になる気になる。
厚労省もそのうちスピリチュアルに関するなんらかの政策でも打たなくてはならなくなるのだろうか。まあ、WHOから「あなたの国はスピリチュアル的な改善が必要です」なんていう勧告が来るとはさすがに思いませんが。
【関連記事】
WHOの定める理想的な生活とは [2004年05月02日(日)]
「健康とは身体的、精神的、社会的、かつ霊的(スピリチュアル)に完全なひとつの幸福のダイナミカルな状態を意味し、決して単なる病気や障害の不在を意味するものではない。」
(WHO:世界保健機構にて、1999年に健康憲章改定案として提案された新しい定義)
http://www32.ocn.ne.jp/~homecoming/kenko.html
ネットを徘徊していたら、こういうのを見つけました。
以前にWHOの健康憲章についてエントリを書いたことがあったので。
そうしたら、これはそのときエントリの中で取り上げた健康憲章の改定案なんだそうです。
身体的、精神的、社会的というのは従来の通りですが、今回はそれに霊的(スピリチュアル)にという言葉が追加されている。これはすごいことですねえ。スピリチュアルという言葉で眉唾な扱いを受けそうなものですが、国際機関でまじめにこの文章が検討されているんですね。霊的に健康ってどんな状態でしょう。なにものにも祟られてないとか、いや、そんな低レベルな表現じゃなくてね(笑)。霊的に健康ってうーん、なんかピンときませんが、とにかくWHOの定めるところの健康という概念のレベルがますます高いものになっているということは言えるかもしれません。
とはいて、これはあくまでも改定案なので、本番では却下される可能性もあるし、この文章を見つけたのが日本語のWHOと特に関係のないウェブサイトだったので、本家へ行ってその該当の文章を探してみました。
いやー、ちょっと苦労してやっと見つけました。
このページにリンクされている「EB101/7」と言う項目の
この文書です。
原文はこれ
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
ちなみに上記のダイナミカルな状態(原文ではdynamic state)というのは、上記の訳では「なんじゃらほい」と言う感じですが、要は病気から健康への状態が連続的になっていて、ここからが健康でここからが病気ね、という仕切りがどこかにあるわけではないということだそうです。これは確かにそうですね。私も今は病気、今は健康とか思いがちな性格なのでちょっと心にとめておこうと思います。
ちなみにこの文章のスピリチュアルの部分について厚労省はどう取り扱って良いのやら戸惑っているとかいないとか。そりゃあ、まあ当然でしょうねえ。こういう感覚はまだそれほど一般的でないかもしれませんし。
それでもって、霊的(Spiritual)に幸福な状態を目指すというなら、そのためにWHOはどんな活動をしているのかも興味があります。身体的にならワクチンを配ったり、精神的にというのはその類の調査をしてレポートを出して提言をしたり、勧告をしたりしているのでしょう。霊的な健康に関してのWHOによる活動ってなんだか想像がにわかにはつかないですよねえ。うーん、気になる気になる。
厚労省もそのうちスピリチュアルに関するなんらかの政策でも打たなくてはならなくなるのだろうか。まあ、WHOから「あなたの国はスピリチュアル的な改善が必要です」なんていう勧告が来るとはさすがに思いませんが。
【関連記事】
WHOの定める理想的な生活とは [2004年05月02日(日)]
おもしろい記事ですね。WHO の定義で spiritual ですか。そりゃ確かに厚労省も困惑するでしょうね。
ただ、侍魂、大和魂って言葉から連想するに、志やそのベースになる人格の部分をさしているのかも知れないですね。キリスト教文化圏ならその部分をさして Spirit とでも言うのでしょうか。だから日本語で表現するならかなりの意訳になりますが、「人格的」という言葉が良いのかなとも思います。精神は確かでも、人格的に「どうよ」って人はそれだけ見えないストレスや不健康な生活習慣を抱え込んでいるかも知れないですし。