アーノルド・ミンデルの本を読んでいます。 いやー、なんていうか、最近はいろいろと調子も悪くて疲れていて何もする気になれず、未来への展望もなく、もちろん何かしたくても具合が悪くて何もできないので、気分も沈みがちなのですが、唯一私に希望を与えてくれるのがアーノルド・ミンデルの本です。なんていうか、やはり人徳があると言うか、そこらへんの心理学とかサイコロジー系の本と一線を画しているなあ、なんて思ってしまう。

よく困ってる人に「あとでこのことが良かったと思える時が来る」って言うのあると思うんですが、あれって私は言われて嬉しかったためしがない。それどころか、私のような問題を抱えてそうもない人に言われると「お前に言われたくない」とか思っちゃう。前に母親に「これからよ。これから。」とか言われた時は、本人は励まそうと思って言ってるのかもしれませんが「あんたに言われたくないよ!」って思っちゃいました(これは悪口じゃないですよ。ちゃんと本人にそう言いましたから。そうしたら「そうかしらねえ」みたいなリアクションをしていました。)。
しかし、ミンデルがこの言葉を言う時は、ただ言うんじゃなくて色々とどうしてそうなるのかというのが書かれていて,ミンデルさん、あなたはこんなに長年不眠症を患ったことないくせに良く言うよね、というセリフが全然出てこないような文章なのですよね。なんだろうねえ。説得力かなあ。それだけではないと思うのだけど。

なんかそれは一つの例に過ぎないんだけど、なんというか人を見るまなざしが優しいとか慈愛に満ちているとかそういうのだけではない、深い叡智のようなものを感じます。でも、宗教指導者と違って「信じなさい、そうすればあなたは真実に出会える(←すいません。文は適当に作りました)」とかって感じじゃなくて、ある程度理屈で説明するんだけど、それが単なる理屈って言うのじゃなくてね、なんていうか。まあ、とにかく本質に近いところをスムーズになぞりながら説明しているような気がします。

私はアーノルド・ミンデルにも機会があれば会いに行きたいなあ、と思いました。アメリカのポートランドというところで主に活動しているらしいですが。できればミンデルが主催するなんとかワークみたいなイベントがあれば行ってみたい。しかし日本にはなかなかこないらしいから、どこかへ出向くしかないのかな。

なんというか、本質のところに上手にアクセスする作家が大好きなんですが、私にとっては青山圭秀木村剛の著作はそんな範疇だったのですが、ミンデルもそうだなあ、と思った。

それで、ミンデルの本を読んでいて何に安心するかというと西洋文明以外での、世界との繋がる方法(シャーマニズムとかアミニズムとか)で世の中はやっていっていいんだよ、っていうのが一応西洋文明化された視点で書かれているところだろうか。とにかく、自然を壊したり、売り上げを上げるためには何でもやったり(そうしないと経済活動じゃないからという理由だけで)っていうことじゃない方法でいいんだよ、っていうのがわかるのが嬉しい。そういう事を言っている人たちはほかにも沢山いますが、単なるスピリチュアル系だと私にはいまいちアピールしなくて(どうしてかというと自分がスピリチュアル系には落ちこぼれだから)、ある程度科学的に語ってもらえると安心するみたい。

私たちは科学技術とかがすごいと思っているけど、長い長い歴史の中では本当にまだ新しいものなんだな、ということを実感する。そして、私たちが失ってしまった色々な感覚や能力のことを。

それでね!アーノルド・ミンデルって実は外見もすごいかっこいいんですよ!
アーノルド・ミンデルのウェブサイトはこちらなのですが http://www.aamindell.net/ この写真が初めてみたものなのですが、なんだかいかにも学者でちょっと火星人みたいな感じ、っていう印象でしたが。
こう言う風に探すと色々出てくるのですが、なんといっても一番かっこいいのはこの写真でしょう!
って最後は下世話に終わってしまいましたとさ。。。

プロセス指向心理学、何をやればいいかなんとなくわかった [2005年05月29日(日)]
http://blog.drecom.jp/hiroette/archive/1075