「紛争の心理学」メモ書き

P109
「たとえば、ある男性が女性たちの苦悩を不注意にも周縁化することは、自分の感情を抑圧することでもある。長い間鈍感でいれば、自分を機械のように扱うことで人生を縮めてしまうだろう。」

周縁化という言葉はミンデルのプロセス指向心理学ではキーワードです。
要するに関心を向けずに意識のすみへ追いやってしまうと言うことです。
人の気持ちに関心を向けずに、正論をぶったり、取るに足らないと考える人は、自分の中にあるそういう気持ちにも関心を向けないということなんだなー、と思いました。それは色々人を見ていて感じるし、自分にもそういうところが当然あるんだなあ,と感じるのです。

P111
「非主流派の個人を無思慮に迫害することによって、主流派の人々は自分自身を心理的に迫害することになる。」

「シャーマンズボディ」メモ書き

P25-26
「あなたは、自分の身体が自分の意思に添わないときには、それを病気だと考えるだろう。身体が夢を見ようとしていて、あなたの意思を超えた動きを創りだし、メッセージを伝えようとしているとは考えないのだ。」

この考えに一番はっとさせられました。自分は今まで病気だと思っていてそれを克服するために頑張っていました。そして、私は自分の症状のメッセージをそれから理解できたような気がします。これからどうなるかは分かりませんけど。

P27
「夢はこれから起ころうとしている身体経験のスナップ写真であり、逆に身体経験は夢を反映する。」

P42
「プロセス指向心理学は、自己成長につれて単に行動の変化が起こるのではなく、自覚の範囲が広がっていくと考えている。成熟とは、自分のアイデンティティを支えるような出来事と、自分の人生から排除された邪魔な出来事-普段は注意を払うことのない側面-の両方に対して、同じように自覚を向けることができるようになることを意味する。 」

P67
「あなたが病気になったとき、身体が自分のまだ知らない夢を浮上させようとしていると理解することを意味する。人間関係の葛藤、事故、そして世界の問題とは、自分にとって同意できない出来事が起こっているにすぎない。」

まあ、とにかく私はこの紛争の心理学については非常に革命的な本だと思っています。なんていうかね、私だって戦争は反対だし、パレスチナや北朝鮮の問題はなくなればいいのに、と思っている。でも、それをなくす方法としてイスラエルを糾弾したり金正日体制を批判すれば済む話なのかと言ったら、やはりそれだけじゃ不十分な気がする。京都議定書を無視して暴走するアメリカなども、同様。ほんとうに一回国連安全保障会議みたいなところに一回ミンデルさんを呼んで、ワークをしてみたらどうだろうかと思う。 確かにユダヤを支援する企業の製品の不買運動みたいなのも意味があると思うけど、私は非常にアーノルド・ミンデルのやり方に共感というか大きな可能性を感じる。それぞれの専門家が色々な研究をしているけれども、そういうのを全て包括できるのがワールドワークなのではないか、と思うのです。